2008年08月31日

戦場ロマン・シリーズ 2 戦略輸送333 感想 新谷かおる

戦場ロマン・シリーズ 2 (2) (サンデー・コミックス)
新谷 かおる
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新谷かおるが描く戦争秘話第2章。


1巻の感想でも触れた、ロマンと銘打ちながらもその実痛烈な皮肉になっていてどこがロマンなんだと言いたくなる話は今回も健在です。

特に自らの両腕を奪ったソ連戦車兵に対して復讐の念を燃やす急降下爆撃機パイロットのウォルフガング・ミッターマイヤーを描いた「復讐の急降下」は、ミッターマイヤー自身もまた別の人間に復讐の対象にされていて、最後はその者の手によって引き起こしの利かない急降下爆撃機に乗らされ死のダイブを行う事になる実に後味の悪い物語。
自らを悲劇の主人公に据えて報復を誓うミッターマイヤー自身はある種のロマンを感じているのかも知れませんが、物語全体を俯瞰できる読者の目からすると、すぐ隣で彼の命を狙う復讐者が静かに牙を研いでいるのにも全く気付かず、悲劇に酔い激情に身を焦がす姿はひたすら厄いだけです。

ちなみにこの話に登場する名称不明の実験機ですが、イギリスのウエストランド・ワイバーンの胴体にJu-87の主翼を取り付けたようなゲテモノ機。なぜか塗装もペンギン塗装っぽいのはご愛嬌w


しかし何と言っても2巻最大の目玉は、ジャック、リー、ロッキーの愉快な米軍パイロット3人組が非武装の輸送機でFw190に立ち向かう「戦略輸送333」と、彼らが太平洋戦線でB-25に乗っていた当時を描いた「Oh ラッキーガール」でしょう。

ロマンと言うにはコミカルな内容ですが、そうであるが故に厄さも無い。
かなり無茶な展開ですが、なにぶん愉快なアメ公のする事なのでなぜか許せてしまう。
作者自身この3人組が余程気に入ったのか、後の巻でも様々な任務が描かれ、最後は独軍のV2ロケット秘密工場を破壊すると言う大戦果まで挙げる事になります。
ここまで来るともう愛ですよね。愛。

良くも悪くもハリウッド映画的と言えますが、辛気臭いドイツ人の話が多い中ではこういうわかり易く痛快な話は貴重です。
戦争の持つロマンのひとつに英雄物語があるとするなら、彼らの物語は紛うかたなく英雄物語です。偉い人にはあまり評価されない不遇さはさておくとしても。


困った事にこの手の戦争漫画を読んでいると模型が作りたくなってきます。
ここ暫く作ってないから、やるとしたらハンドピースの分解洗浄からなんだよな・・・面倒臭さと制作意欲が半々でせめぎあっていて実に煮え切らない気分。



戦場ロマン・シリーズ 1 凍結戦線 感想
タグ:新谷かおる
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2008年08月30日

ひぐらしのなく頃に 暇潰し編 2巻 感想 竜騎士07 外海良基 

ひぐらしのなく頃に 暇潰し編 2 (2) (ガンガンコミックス)
外海 良基
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暇潰し編の後編にあたる第2巻です。

ひぐらし自体はもう随所でネタバレしまくってますから、今更気を使って書く必要も無いと判断した上で記事を書きます。
もっとも、あらすじには極力触れない(ネタバレ云々と言う以前に、感想文にあらすじは不要だとする僕個人の思い込みによるものです)いつものスタイルどおりなので、あらかじめ断っておく必要も特に無いかもしれませんが。

大臣の孫が誘拐された事件に関しては、2巻の前半で解決となっていて若干拍子抜けな感は否めません。おいおい、こんなに簡単に解決して良いのか・・・。
と言っても、孫を奪回しただけで犯人は逃走。よって動機や背後関係は闇の中・・・です。
犯人達の台詞の中で東京がどうのこうのと言う部分があったり、片割れが小此木だったりと伏線はしっかりと張られていますけどね。


後半は梨花ちゃまの予言を巡る顛末ですが、ひぐらしと言う物語の構造からするとこの部分は最大級の伏線と言える気がします。
ネタを知っている人間からするとその巧みな伏線の張り方にただただ驚くばかりですし、まだネタを知らない人は眩暈がする様な混沌に陥れられるでしょう。
しかし混沌でありながらも、ひぐらし世界そのものの核心部分がチラリと垣間見え、もしかすると・・・!と言う仮説が立つ程度にはネタバレがなされています。


よくひぐらしを巡っては、そのストーリーをして素晴らしい友情の物語であるとする人と、いやいや猟奇的なホラーであって、友情云々は後付けみたいなものだろとする人が色々と論戦を繰り広げていますが、なぜかその"見せ方の巧みさ"に触れる人は少ないんですよね。僕個人としてはひぐらしの魅力はこの見せ方の巧さに尽きると思っているのですが・・・。

特にエピローグの、赤坂が雛見沢を離れて7年後――大災害で雛見沢が滅んでからは2年後の、赤坂と大石の再会を描いた話では、赤坂が梨花ちゃまの言葉の意味を悟って悔恨の念にとらわれるシーンがあるのですが、これが後の祭り囃子編における赤坂大活躍に繋がっていくのかと思うと物凄く感慨深いものがあります。
こういう因果関係をきっちりと構築して、それを読者なりプレイヤーなりにしっかりと印
象付けていたからこそ、これだけ高い評価を得られたんじゃないかなあ。

もっとも、僕個人は出題編の地に足の付かない厄さが大好きだったので、事件の回答に関してはさほど高く評価していませんがw



暇潰し編 第1巻感想
タグ:外海良基
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2008年08月29日

週刊少年チャンピオン 2008年39号 感想

1巻を出してやろう

その間にクローバーマイティハート並には売り上げあげ

てみせろ

出来なければ不人気のまま打ち切りを喰らわせるのみ

せいぜい頑張るのだな



「南無ENDフラグかよ!!」





ギャンブル フィッシュ

天狗あっけないw
死んだ訳じゃないとは言え、天狗から一方的に因縁めいたものを感じられているお嬢もリタイヤしちゃったから、今更再登場する意義があるかと言うと微妙だしここまでかな。

しかし爆圧が上に向けて云々ってのは天井に大穴でも開けていればの話で、密閉空間だと、
全方位等しく爆圧は拡散するよ。まして空気中の石炭の粉末は地面近いところ程濃度が濃い訳で・・・。

五木島が久々に登場したのは良かった。ちゃんと酒と食料(つまみ)持参というのがなんというか、雪山だから体を温めるためにアルコールを・・・ってのは無いだろうな。五木だし。
だけどタバコはやめとけ。空気が綺麗な場所だとタバコの臭いはかなりは遠くまで流れるからエミリーに見つかっちゃう危険性大です。


元祖!浦安鉄筋家族

取 扱 説 明 書 嫁


範馬刃牙 SON OF OGRE

必殺のマッハ突きもピクルにとっては既知のものに例えられる程度のものですか。
かつて経験したことの無い未知のパワーならば勝機もありそうですけどねえ。
克己前座フラグ成立。


弱虫ペダル

鳴子はお調子者に見えて、実は影で努力している子。
でもその影の努力も余り悲壮感が漂わないコミカルな感じで、実に彼らしいです。

小野田の"坂を上る時笑う"と言うのは傍から冷静な目で見たらどうなんだろう。
どうせならヒーメヒメヒメと歌ってほしいんですいけどw


クローバー

ハヤトの嘘に二度も引っかかるとは、源元は結構お人よしな悪寒。
いやむしろバカと言うべきか。
でもやっぱりこういうコミカルな展開の時のクローバーは面白いですね。
シリアスな話はもうやらなくていいよ。


侵略!イカ娘

1コマ目の砂からホースが突き出ている絵を見て、一瞬砂の中に何者かがいるのかと思ってしまったでゲソ。
しかし吾郎とイカ娘はいつ見ても相性良さそうで困惑気味でゲソ。


ナンバMG5

大丸TUEEEeeeeeee!!
敵対グループの頭も早速お出ましだし、助っ人云々の話は次週あたりで終わりそうな・・・。
むしろ全国制覇に関して剛と猛の考え方の差がひと波乱呼びそうな気がします。

というかサブタイは「兄貴降臨」とか言いながら、兄貴は木の上からピーピングしていただけでしたね。全然降臨してねえ。


釣り屋ナガレ

槙江ちゃんは相続権が無い・・・。
実は私生児とかだったりするんでしょぅか。

今回はキャスティングの練習。
自分は海の遠い山育ちだったんで、釣りと言えば主にダム湖だったんですが、頭上まで木の枝が伸びていたり電線があったりと言う環境なので、作中でナガレ達がやっていたオーバー・ベッド・スローはマスターせず、横から腰のひねりで投げるサイド・スローを習得しました。というかサイドもしくはスリークオーターしか出来ません。
オーバーヘッドやったら目の前にドボンか、最悪糸がちぎれて仕掛けだけが飛んでいく・・・。
さらにロングレンジ用の回転投げというキャスティングもあるらしいですが、やってる人を見た事はありません。

で、広岡さんは読みきりのときに登場した人でしたっけ?(読みきり読んでない)


サナギさん

しめねえよバカはワロタww
某匿名掲示板では、自分の書き込みを正当化する方法のひとつとして、自作自演で頭悪そうな文体でもって自分の書き込みを叩くという小技があるのですが・・・案外応用できそうですね。


ストライプブルー

駄目な男が2匹。

アー坊の言い分はその場を繕う自己正当化としか思えないし、対して花ちゃんを出汁に使うが如くの海発言もどうかと思う。
いずれにせよ間に立たされた花ちゃん大迷惑ですね。


聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話

強さとは力を屈服させること・・・つまり圧倒的暴力による支配ですか。
鬼の正体はヨシハルさんと見た!

それはそれとして、マグマに手を突っ込んでも火傷位で済むテンマは、すでに無意識のうちに小宇宙を使いこなせている気がします。


荒神

印刷が掠れまくっててちよっとゲンナリ。
で、やっぱりあの憑神は千代をやっちゃったんですか?
だとしたら実にけしからんですね。

ところで白澤って大陸のかなり大物の妖怪じゃないですか。
何で日本にいて、しかもあんな瓢箪の中に納まっているのか、その辺の話じっくり読んでみたいですね。


トンボー

恐るべしダメ人間。
ここまで徹底するとそれはそれで凄イカも?

しかし今回もとがったギャグ無しなのに充分に面白かった。
ギャグマンがって本来こうあるべきなのかもしれません。
早く鮮魚売り場から漫画家に復帰してください。


鉄鍋のジャン!R 頂上作戦

経同盟死ねよ・・・と思いつつ、それなりに言っている事は核心を突いていたりするのでなんとも煮え切らない気分にささせれます。
旨ければ虫だって食う連中なので、モノを見る目はあるのかも知れませんが・・・。

肝心の1000円フカヒレに関してはまだまだ持ち越し。作者自身必死で考えているのかもw


ドカベンスーパースターズ編

ロッテは完全に勝ちを狙ってきた感じですね。
バレンタイン監督の策もなかなか面白い。
やっぱり主人公たちはピンチからピンチに追い込まれてこそ盛り上がるってものです。


ANGEL VOICE

所沢がクラブチーム入りで市蘭離脱の危機?
コーチによると日本代表入りできるだけの素質があるそうですが、本人は市蘭でのプレイを続けたい模様。
キーパーの穴が開くとダメージ大きそうなので、抜けてほしくは無いですね。


フジタチバナ

おお、農村だあ。
こういう農業の現場を淡々と描く展開は、実は結構好きです。
ただ少年誌でやる内容じゃないよな・・・。
お色気シーンをもう少し洗練させてイブニングあたりで連載した方が良いような。

農家のおばちゃんルック爆発の美羽が妙にかわいいw
長女の麦わら帽子とタオルのコンボは農家のおっちゃんスタイルですよね。


悪徒 −ACT−

野火さんすげえ。
彼がスカジャンを持てないのは、単にその体のサイズに合うスカジャンが無いからであって、実力はスカジャン持ち以上・・・とかだったらカッコイイ。

クリスの瞳孔と眉毛がハート型なのは、冷静に考えると気持ち悪いんだがイカがなものか。


マイティハート

本部が壊滅したのにまたしても新手の怪人騎士(女性)が。
ミグレスと名乗る新怪人はストーカーのケがあるぞう。
なんでヴォルケン様は厄い人ばかりにモテるんだろう・・・。
ヴォルケン様を取り巻く女性の中ではメラク師匠が一番まともな気がします。


PUNISHER

メガネを取ったらトゥームレイダー。
遺跡の探検って事でそうなったんでしょうけど、正直安直すぎなイカ?
このまま逝くと最後はガンダムが出てきてもおかしくなさそうです。


D-ZOIC

パウルスの危機を救ったのは意外にも海王国の兵士たちでした。
巨体を誇るギガスだけあって、矢の威力からしてハンパじゃない。流石のヒトモドキとティラノもこれにはただ蹂躙されるだけでした。
一方ユタはゴッロに連れ去られたまま。
日が暮れて森は危険に包まれるが、ゴッロは伸びたままだし頼みの綱のランスも戻って来ない。次週はテトリ大活躍・・・か?


覇道

終わった。
企画先導で散々振り回された挙句、見事なまでの南無エンドでした。
同じ打ち切りでも素晴らしい余韻を残してくれたLOOK UP!に比べると、なんだか作者のやるせない気持ちばかりが伝わってくると言うか。
冗談抜きで南無の習字にはお茶吹いた。
偽らざる心境なのは理解できるんですけどね。
締めくくりの詩は単行本の巻末に収録されていたものと同じなので、これは2巻は南無という暗示ですかね?

どうせなら最後の1ページまるまる使って南無やって欲しかったなあww


現代怪奇絵巻

回転寿司の極意はいかにして上流の席を取るかにあります。
バックヤードからの出口・・・すなわち源流の席を確保できたら勝ち組。
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2008年08月28日

白亜紀恐竜奇譚竜の国のユタ 1巻 感想 所十三

白亜紀恐竜奇譚竜の国のユタ 1 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
所 十三
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新作にして事実上の続編であるD―ZOICが、恐竜と人類が共存している架空の白亜紀を舞台にした戦記ものであり、野心のために戦争を行う唯一の生物――人類――を主体にして描かれているに対して、この「竜の国のユタ」は1巻を読む限りにおいては"白亜紀に人類が存在しいてたら"というある意味無邪気にして純粋なIfを、恐竜に関する最新の研究結果を取り入れつつ真摯に描いた作品と言えます。

白亜紀に人類が存在して一応は中世並みの文化水準を持ち、火薬を使っていると思しき抱え大筒らしき武器すら存在している点など色々と気になる点はありますが、劇中に「6550万年後の未来と同じ過ち」という台詞が出てくる点からして、進化の過程でこの時代に自然発生したホモサピエンスではなく、何らかの手段で未来から来た人類の末裔という感じでしょうか。
仮にそうだとすると人類の起源に関わる時の円環という厄介な要素を孕まざるおえない気がするのですが・・・。

もっとも、舞台は北米大陸であると言うことを考慮すれば、後にユカタン半島に落下する巨大隕石の影響で綺麗さっぱり絶滅して時の円環は断ち切られる可能性もありはします。
むしろその方が色々と辻褄は合わせ易いと思いますし。


…という話はともかくとして、1巻で描かれているのは商隊を守って様々な恐竜が生息する高地を横断すると言う、割とストレートなお話です。
しかしこれがジュラシックパークばりに危機の連続で、実に面白い。
作中で人類に中世並みの文化水準を持たせたのは、小型恐竜にはそれなりに対抗できるけど中型〜大型の恐竜は畏怖の対象という絶妙の力関係を持たせたかったからかも知れません。
これが未来人並の文明を持っていたら恐竜退治物語になってしまいそうですし、逆に原始人並ならば被捕食者・・・食物連鎖ヒエラルキー下辺の存在となり、物語としてそりゃどーよという状態に陥る危険性があります。
もっとも、それはそれでブライアン・W・オールディスの傑作「地球の長い午後」を髣髴とさせるものがあって興味をそそりますけど。


純粋に物語としても様々な伏線が仕込んであって面白いのですが、最新の研究をベースに作者の見解を巧みに取り入れた「恐竜図鑑」としても楽しめます。
こんな良い作品がほとんど重版される事もなくレア漫画と化している現状は実にけしからんです。秋田書店は猛省すべし。





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2008年08月27日

アドルフに告ぐ 1巻 感想 手塚治虫

アドルフに告ぐ (1) (手塚治虫漫画全集 (372))
手塚 治虫
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ヒトラーが実はユダヤ人だった…と言う説は実はかなり昔から存在しています。
その真偽のほどに関しては、ナチス党の法律局長ハンス・フランクの著作以外にこれと言う論拠があるわけではなく、いわゆる俗説の類とする見方が主流です。
しかしその一方で、ナチス党とシオニストとの関係や、ユダヤ系と言われるハイドリヒやローゼンベルクの存在も踏まえて考えるならば、
ユダヤ人説も全くのデマ、ただの笑い話…とも一概には言い切れないのではないでしょうか。

もっとも、これは僕個人がナチ公と言うか、クラウツにはこれっぽっちのシンパシーも感じていないウンターメンシェであり、ナチ党の掲げる優良アーリア人種云々なプロパガンダは悪趣味なギャグだとしか認識していない事に起因する考えであり、グロース・ドイッ厨ラントな人から見たら噴飯ものの見解なのは承知しております。


本作品はそうしたヒトラーユダヤ人説を中心に据えて、第二次世界大戦の足音迫る1930年代のドイツと日本の両国を舞台に繰り広げられるポリティカル・サスペンス。
たった一人の秘密を守るために屍の山が築かれていく展開は、実のところ結構胸糞が悪い。
特に前半部のドイツで繰り広げられる峠草平の物語は、誰が嘘を吐いて誰が真実を語っているのかが全く見えず、ただ背後にある巨大な権力の影が蠢いているのだけがヒシヒシと伝わって来て、実に不気味です。
異郷の地で一人弟の死の謎を追う日本人と言う孤独感と閉塞感、そして焦燥感が嫌が応にも伝わって来てしまい、そのせいなのか峠が弟を密告した女性に乱暴を働くシーンすらも理解の感情でもって許容できてしまう。

後半は日本の神戸を舞台にして、同じアドルフの名をもつドイツ人少年とユダヤ人少年を通して、彼らを取り巻く大人たちの思惑が描かれます。
日本と言う人種には比較的寛容な国を舞台にしているだけに、子供たちは政治的なしがらみを抜きにして友情を育みますが、周囲の大人達は…という展開。


峠編にしてもアドルフ編にしても、政治と感情の相克を描いている様に思えます。人間は感情の生き物である以上、感情が政治や権力によって押しこめられてしまえばそれはもう人間ではない――と言う某リべリオン風味。
と同時に、感情が対立や権力の暴走を育む揺籃にもなる厄さ。

人間とは不可解にして厄介な生き物です。



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タグ:手塚治虫
posted by 黒猫 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

PCがやばいです

やばいです、と言うか、やばいでした。

昨晩寝る前にスパイウェアのスキャンをかけて、発見された悪質プログラムを削除してから寝たとですよ。

したら、朝メールとかの確認のためにPCを起動しようとしたら、「ようこそ」画面(ユーザーを選ぶ画面)でログイン出来ないとですよ。
厳密にはログインしても即強制的にログオフされてしまって、そこから先に一歩も進めない。
セーフモードで起動してユーザー名Administratorでログインしようとしてもこれも駄目。

もう一台ある営業用のPCでMSのサイトから起動用のデータをDL→無理矢理ISOイメージ化→起動ディスクを作成して試してみたけどこれも駄目。
で、結局再インストールを決断。
以前使っていたのに近い状態に戻すのになんだかんだで半日かかりました。
せっかくの休日が…(><)


しかし驚いたことに流石は安物のショップブランドPC。
購入時にインストールされていた幾つかのソフトですが、OSのリカバリーディスクには含まれてないんですね。
再インストール後起動したらデスクトップがあまりに殺風景になってて吹いたw
ライティングソフトすら無いんだぜww

まあちゃんとしたの買って来るまではフリーソフトなんかで代用しますけどさ。
posted by 黒猫 at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする