2008年07月15日

惑星のさみだれ 2巻 水上悟志 感想

惑星のさみだれ 2 (2) (ヤングキングコミックス)
水上 悟志
4785926872




今更ネタなのに、1巻の感想をnadegata先生が取り上げてくださっていて驚いた黒猫ですこんばんは。



…2巻は全編通して東雲半月さんの存在抜きには語れない1冊でした。
飄々としたそのキャラクター性、「人生に希望を持ち、笑顔でいられる事が大人である」と言う独自の大人論、そして突然の死…。

正直なところ、彼の死はあまりにも早すぎる気がしてなりませんが、おそらくは初登場時からこのタイミングでの死が織り込まれていたのでしょう。
では彼が何の為に登場したのかと言う部分が気になってくる訳ですが…。

目に見える範囲ではさみに対して古武術の流し技を残しましたし、おそらく夕日にも何らかの技を残したと思われます。
しかしそれ以上に彼が残したもの、それは生と死のリアルではないでしょうか。

ビスケットハンマーの遠景に象徴される終末への憧れ、そしてさみと夕日の誓いなど、主人公二人はどこか死や終末と言うものに対して必要以上にドラスティックなものを期待している気がしてなりません。
しかし、実際にはドラスティックでも美しいものでもなく、あっけなく終わる時には終わってしまいます。
東雲さんがそうであったように。
彼本人は最後の最後でようやく憧れの「正義の味方」となれた様ですが、それはあくまで彼自身が多幸感に包まれた状態で見た幻影であり、その場に居合わせた夕日にとっては、ただ気が付けば"ころりと死んでゐる"と言う現実しかありません。
本当にそれはあっけないもので。

そういうあっけなく終わるものだからこそ、彼の大人論は意味を持ってくるんじゃないかと思った。


しかし夕日たちがその辺どう理解したかは謎。
何せ彼らは真性の中二病であり、しかも自らが中二病である事を自覚しているという別の意味でのツワモノです。
開き直った中二病程恐ろしいものはありません。

更には東雲さんとの出会いの意味を考え直す暇もなく、彼の弟三日月が登場するのですが、これがまた夕日にどこか似ていると言われていただけあって、方向性の差はあれ重度の中二病キャラっぽい。
彼と夕日の出会いは更なる混沌の呼び水としか思えません。
まだ「魔法使い」とやらの正体はおろか、その影すら掴めていませんが、果たして物語の行く末は…。


と、かなり2巻目にしてなかなかヘビーな展開でしたが、劇中アニメ「魔法少女マジカル・マリー 」の存在が、作品としてのバランスをあまりダークゾーンに傾かせないバランサーとしての役割を果たしていたと思います。
と言うかあれ絶対魔法じゃないw



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2008年07月05日

惑星のさみだれ 1巻 水上悟志 感想

惑星のさみだれ 1 (1) (ヤングキングコミックス)
水上 悟志
4785926058



トカゲの騎士と破壊の姫君は惑星を危機から救う事が出来るのか――。

水上漫画の常として全体に飄々とした雰囲気が漂っているためにあまり緊迫感は感じませんが、悪の?魔術師による地球破砕を阻止するという実はスケールの大きな物語。
でも舞台はいち地方都市であり、地球を守るべく選ばれた者たちも表面上は平凡な大学生とか女子高生とか・・・まあそんな感じ。
基本設定や"ビスケットハンマー"の巨大さに比べて、地球を救うはずの主人公達が小さな世界で悩んだり笑ったり暴れたりしている様がなんとも面白いと言えば面白いです。


青年誌掲載作品と言う事ですが、どちらかと言うと少年誌向けっぽいでしょうか。バトル系漫画だという以上に、主人公夕日の他人との関わりを避け孤独を好む屈折した性格や、それが少しずつ社会性を獲得してゆく過程などは本来思春期の少年少女にこそ読んでもらいたい気がします。
もちろん夕日がそういう性格になったのにはちゃんと理由がある訳ですけど。

一応は魔術師に立ち向かうという物語としての大前提はありますが、ではその魔術師とやらがいかなる人物なのか、何を目的に地球を滅亡させようとしているのかと言った部分には現時点では一切触れられていません。
ただ泥人形という不気味な敵が定期的に襲ってくるだけで、正直なんだか良く判らない。
その一方で主人公夕日の内面の成長に関してはかなりの頁数を割いて描かれており、作品自体の空気の違いはあれど構成的にはどことなくエヴァンゲリオンを思い出させるものがあります。
やっぱり成長モノ要素が強いんでしょうかね。


1巻はなんだか良く判らないまま読了してしまった感じですが、作者が何を描こうとしてるのかはおぼろげながらも伝わってくるものがあります。
ただそれにはあまりに色々な要素が含まれている為、ズバリ肝はこれだと抽出する事が僕には出来ません。
また、ズバリ抽出してしまった途端に魅力が萎んでしまう気もしています。
あまり深読みせずにあるがままを素直に楽しんだ方が良いかもしれません。

個人的には世界観、キャラクター共に好きな作品なので、続巻も読みたいと思います。



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2008年06月28日

ジオブリーダーズ 14巻 伊藤明弘 感想

ジオブリーダーズ 14 (14) (ヤングキングコミックス)
伊藤 明弘
4785929855




今回は番外編として読むのが吉。


昭和40年代〜50年代を舞台に、神楽がいかにして現在の姿になって行ったのかがまるまる一巻費やして語られます。
なんつーか、押井守の大好きな"架空の戦後史"のノリで、これまでにジオブリーダーズと言う作品が培ってきた超アクションやコミカルさは全くありません。現行神楽メンバーの出番も殆ど無く、これはもう別の作品と言っても良いくらいです。
伊藤先生は押井節に覚醒したのだろうか。

しかし、ジオブリーダーズと言う作品そのものを俯瞰した場合、今回のエピソードは物語に必要不可欠な部分であるのは確か。いささかやりすぎな感じはするけど、そこはもう伊藤先生ですから(笑)。
このこだわりが無くなったら伊藤漫画じゃない・・・かな?


ところで、なんとなく作品のカラーがワイルダネスと入れ替わりつつあるんじゃないかなという事が気になった。
あっちはエル・ディアブロが2挺RPGで大暴れしたり、改造MAC11で蝶の様に舞い蜂の様に死ぬ(笑)全力外連味展開になりつつあるのに対して、本来外連味重視路線のジオブリーダーズが徹底したシリアス展開になっていて、これ正直どうよと。
もっとも、ジオブリーダーズは大詰めに入った(と、これ何年前から言われていたっけ?)筈なので、シリアスになるべくしてなったとも言える訳ではあるのですが。
いずれにせよ賛否両論出そうだなあ。


と、一般論的な事をつらつらと書いたので、今度は極めて個人的な感想を言わせて貰うなら。
真紀ちゃんが登場しないジオブリはクリープの入らないコーヒーみたいなものですww

確かに今回の昭和40年台という時代設定は興味深いものでしたし、函館亡命事件の顛末をジオブリ世界に合わせて歴史改変しているところも面白かった(一部劇場版パトレイバーUのノリだったけど)です。

でも、真紀ちゃんの魅力には勝てません。
BARを軽々と振り回す真紀ちゃんの魅力には勝てません。
ボールトン・ポール4連装機銃塔もびっくりの、4連ラティ動力銃座の魅力には勝てません(爆)。

15巻は梅崎大爆発展開を希望します。



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2008年06月01日

HELLSING 5巻 平野耕太 感想

HELLSING 5 (5) (ヤングキングコミックス)
平野 耕太
4785922869



ヘルシング5巻です。
第一話目が全く意味の無い、ブルース・ウイリスのジャッカルは偽者だというただそれだけの話になっていて、おいおい大丈夫かよ・・・と思ったのですが、あれは嵐の前の静けさでしかありませんでした。

前半は空母イーグルを占拠したリップヴァーン一味の掃滅。
リップヴァーンはマスケット銃から発射される弾丸を自由自在にコントロールし、人間のみならずヘリや戦闘機まで余裕で撃墜してしまうと言う吸血鬼と言うよりは超能力者みたいな存在。
しかし前座を屠りまくって随分と能力をアッピールした割に、いざアーカードとの決戦になるとあっけなかったのが気になります。トバルカインよりもあっけなかった。
所詮はアーカードを引き付け、洋上に隔離しておくためだけの囮だったとは言え・・・その最期には一抹の憐憫を感じざるおえません。
てかね、ぶっちゃけ戦力差が圧倒的過ぎて、アーカードの方が悪役に見えるんですよw
これがアンチヒーローというものなのか。


後半は、アーカード不在のロンドンにいよいよミレニアム本隊が降下作戦を開始する展開。
流石にカタパルトからガンダムみたいに吸血鬼を射出しているのには笑ったけど、ヴィジュアル的なケレン味はたっぷりです。
この英本土決戦は最新刊でもまだ続いていますので、そういう意味ではこの巻が物語の折り返し点と言えるでしょう。

それにしても、兵士達はSSの生き残りを吸血鬼化したと言う事で問題無いし、服も軍装屋でレプリカを注文すれば済む事ですが、武器類が当時のままと言うのは物持ちが良すぎますね。
モノによっては弾薬が現在では入手しにくくなったものもありますし、敢えて古い武器を使わなくとももっと高性能で入手も容易なものが色々あると思うのですが。
ま、吸血鬼にとっては己の肉体こそが最大の武器ですから、錆びてて弾が出なくてもあまり問題は無いのかも知れませんが。


アーカード不在のまま進行する第二次ゼーレーヴェ作戦の行方やいかに。


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2008年05月03日

月の海のるあ 1巻 野上武志 感想

月の海のるあ 1巻 (1) (ヤングキングコミックス)
野上 武志
4785929332



これはまた随分ものものしいファンタジーですね。

詳しくは語られていませんが、舞台は架空の1960年代。
枢軸の敗北までは多分史実どうりなんだと思うけど、ヒトラー亡き後も第三帝国が存在していたり、大和級戦艦が健在だったりと、かなりパラレルです。

そんな60年代の南洋の楽園パラオを舞台に、月の姫君と呼ばれる正体不明の少女"るあ"を巡る争奪戦が・・・と思わせて、実体はすっぽんぽん漫画ですw
ま、この作者が昔描いていた戦車漫画も、悲壮感溢れる戦記と思わせて実体はレイプ漫画でしたからして、その辺の奇襲に対しては身構えていましたけどね。

それにしても、この作者の漫画しばらく読んでなかったうちに、何となく絵が変わった気がします。


で、もともと作者は戦車屋さんなのですが、この漫画は戦車ではなく飛行機が沢山登場します。
しかし、飛行機なのに妙にラインが直線的で、Ta152の胴体ラインがやたらゴツゴツしていたりする辺りに戦車屋の意地を見た気が(笑)。
つーか、Ta152を潜水空母の艦載機にする、しかも主翼の形状は高高度型のH型そのままで、ってどうよ。


その辺あまり気にならなくて、割と発育の良い裸が好きなら結構愉しめそうです。
僕は、細かい部分が気になる&ぺったんこスキーなので、そこまでは・・・と言う感じ。

しかし、るあの正体や、彼女が何故廃船となって放置されていたUボート内にいたのか、それ以前に何故パラオにUボートがあるのか、などなど気になる伏線は沢山ありますから、多分2巻も買うかも。


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2008年04月29日

HELLSING 4巻 平野耕太 感想

HELLSING 4 (4) (ヤングキングコミックス)
平野 耕太
4785921250




伊達男は所詮伊達でしかなかったと言う事です。

散々格好つけて&大口叩いた割に、ドバルカインも雑魚にすぎませんでした。
ルークとヤン兄弟に比べると、カードを使った超能力めいた技があったと言うだけ。

「悲鳴をあげろ 豚の様な」

最早戦いではなく、解体ショーと化した感もありますが、この自らの暴力性を自覚し、その愉悦に酔い痴れる姿は、まるで人間そのものが持つ残虐性を純化した様でもあります。
そういう面では、アンデルセンや少佐もまた同類。
化物が本能で殺戮を行うのとも、前巻の特殊部隊員が命令でもって殺戮を行うとも違う、明確な意思と悪意でもって行う殺戮。
この辺りアーカードが散々言っていた、犬や化物には自分を倒す事は出来ないと言う台詞にも何やら関係してそうです。


さて、いよいよミレニアムによる英国本土攻撃作戦発令。
ナチスの残党やラストバタリオンという単語は、昔から様々な作品でネタにされてきた事でありいささか手垢が付いているのは事実ですが、あの少佐の独特のキャラクター性でそうしたマイナス要因を全て吹き飛ばしていますね。
彼の戦争哲学?を滔滔と述べる台詞は未だに語り草となっています。
ある意味、作者は天才だと思いますよ。お世辞抜きで。


それにしても未だに決着の付かない英本土決戦編ですが、実に8年越しで続いているんですねえ。
それはそれである意味凄い事の様な。
 

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2008年04月12日

HELLSING 3巻 平野耕太 感想

HELLSING 3 (3) (ヤングキングコミックス)
平野 耕太
4785920475



怪物を倒せるのは、倒してよいのは、人間だけ。


思えばあのアンデルセンがエレナの聖釘で怪物と化した顛末にしても、少佐が怪物ではないらしい件にしても、そうした一連の作品の持つテーマがはっきりと提示されたのが、この3巻だった気がします。

ヴァチカンの情報で南米へと向かったアーカードたち。
しかしミレニアムの策略で警察特殊部隊と戦う羽目になってしまう。
相手はただ任務に忠実なだけの人間。

しかし、組織に忠実である事は、アーカードにとっては狗でしかないそうです。
狗であるから怪物は倒せない。
狗であるから怪物を倒してはいけない。
狗であるから、怪物に狩られなければならない。

全体の2/3までは胸糞悪くなるまでの殺戮劇です。
どうも、アーカードの定義する人間と言うのは、何よりも自分に忠実であり自己の信念でもって戦う相手と言う事みたいですね。
それ以外は人間ではないと。


そんでもって今回登場の、ミレニアム直属の刺客は「伊達男」ことトバルカイン。
カードを自由に操って攻撃をしてくるのですけど、ルークやヤンがあくまで常識的な武器を使っていたのに比べると、いきなり1ランク違う世界に入ってますね。
魔弾の射手にしてもそうなんですけど、こういう超能力紛いな技は吸血鬼云々以上に原理が謎。

これがミレニアム脅威のメカニズムと言う奴なのか。

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2008年04月06日

HELLSING 2巻 平野耕太 感想

HELLSING 2 (2) (ヤングキングコミックス)
平野 耕太
4785919582



小便はすませたか?

神様にお祈りは?

部屋の隅でガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?


巻末おまけ漫画でおなじみのルークとヤン兄弟が登場ですよ。
武装させたグール集団を引き連れて、ヘルシング本部を急襲ですよ。

最近の展開の遅さに比べたら、恐ろしいほどにテンポ良くストーリーが進行します。
ルークとヤンとの戦い、ヤンの残した「ミレニアム」と言う言葉から、彼らの背後を調査する展開、そしてヴァチカンとの腹の探り合い・・・。1冊の中にこれでもかと物語が凝縮されています。
それでいて、アーカードの術式拘束解除モードとか、ウォルターの実力とか、見せ場はしっかりと印象に残るよう描かれている。

この頃が一番面白かった・・・とか言ったら怒られますかね。


さて、本作品もう一人の主人公である、少佐がいよいよ登場しました。
とは言っても、今回はシルエットのみ。
しかし闘争にこだわった喋り方など、後のあの謳いあげる様に滔々と闘争の浪漫を語る片鱗が窺えます。
人間だか化け物だか良く判らない存在ではありますが、中盤以降の彼の存在感の大きさは異常。
今から本格登場が待ち遠しくて仕方ありません。

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2008年04月03日

HELLSING 1巻 平野耕太 感想

HELLSING 1 (1) (ヤングキングコミックス)
平野 耕太
4785918705



再び伝説の始まりを見たくなりました。


実はヘルシング、あまりに新刊が出るペースが遅い為、今までに2度、買い集めては売却してしまってます。
今回買ったのは3度目。
何と言うか、遅筆はイカンですね。


当然1巻なので、皆今とは顔形が違います。
インテグラなんか1話目と、それ以降はほとんど別人ですし、アーカードも現在と比べると胡散臭さが強い感じです。性格なんかも今とは微妙に違う様な。
結構お茶目かもしれません。

でもって、わが敬愛するアンデルセン神父はもう、完全に悪人ヅラ。
バチカンサイドの悪役(小物)はマクスウェルが引き受けてくれた為、中盤以降の神父はわりとエキセントリックながらも格好良く描かれていましたけど、初登場時を今改めて見ると・・・やべえなあ。
アーカードと同じく変に手が長くて、いかにも異形のシルエットですし。

あと、まだ少佐は登場していないので、例の芝居めいた台詞はありませんけど、アーカードやアンデルセンの台詞回しにも、既に1巻時点で芝居がかった部分が感じられたのは新発見。
やっぱりヘルシングはこうでないと、ですね。

ああ、なんだか懐かしい。
この頃は結構テンポ良く話が進んでいたんだなあ(笑)。


ところで、ふと気になったんですが、アーカードの拳銃、使用弾薬が.454カスールみたいですが、.454カスールってリム付きじゃなかったですか?
オートマチックマガジンにきちんと入るのでしょうか。入ったとしても、AKのバナナ型マガジンみたいに湾曲してしまうんじゃないですかね。

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2008年02月08日

それでも町は廻っている 3巻 石黒正数

それでも町は廻っている 3 (3) (ヤングキングコミックス)
石黒 正数
4785928271



相変わらず投げっぱなしのギャグが多いのは仕様ですが、3巻では今まであまり日の当たらなかった紺先輩が急に存在感を増したのと、2巻の温泉旅行編でちらりと顔を出しただけだった静さんが本格参戦と言うことで、面子的にはかなり賑やかになってきました。

静さん、はかなりトボケた雰囲気の女性ですが、かといって天然系という訳でもなく、良い感じに毒気もある素敵な人ですね。歩鳥をミステリーマニアにしたのはこの人だったのか・・・。
それにしても静さん、誰かに似ているなあ・・・と思っていたんですが、あれですね、無印プリキュアの黒い人。え?似てない?そうかなあ・・・。

紺先輩は、どっちかと言うと微妙に不幸属性入ってますけど、現時点では一番かわいいです。
最早お約束となった学園祭ライヴではメイド姿でボーカルやっちやってますね。
それにしてもSIONぽいって一体・・・。確かに歌詞とか雰囲気は感じるけど、SIONはあの掠れ声だからこそ味がある訳で、女子高生ではあの味わいは出ない気がするんですがいかがなモンでしょ。
ちなみにSIONを聞いた事の無い人、是非レンタルでもいいので聴いてみてください。最初はその独特の歌い方に戸惑うと思いますが、その絞り出す様な歌い方の味が判って来ると凄く心に響いてきます。
・・・そうですね、とりあえず入門用には「12号室」なんかいかがでしょう。
聴き終えたあと恐ろしく憂鬱な気分になれます。
いや、本当は「俺の声」なんかが割とキャッチーなメロディでとっつきやいと思います。
歌詞はやっぱりネガティヴですがw

で。

3巻で一番好きな話は、やっぱりメイド長の旦那の善治さん(幽霊)の話でしょうか。
なんだかこの作者、こういうしんみりした話とギャグを組み合わせるのとても巧いですよね。
善治さんが地上に残ったのは、きっと手違いなんかじゃないですよ。
派手さは無いけど、こういう漫画好きです。

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2008年02月03日

それでも町は廻っている 2巻 石黒正数

それでも町は廻っている 2 (2) (ヤングキングコミックス)
石黒 正数
4785927070



1巻はそこまで面白いという漫画でもなかったんですけど、2巻になってある程度方向性が見えてきたのか、それとも読む側が慣れただけなのか、いずれにせよかなり面白くなってきました。
2巻のレベルなら、誰にでも文句なくお勧め出来ます。

2巻の一番の見所は、本作のタイトルでもある「それでも町は廻っている」をサブタイトルに据えた話。珍しく2話構成となっているのも印象的ですが・・・なんとこの話では歩鳥がごみ収集トラックに撥ねられて死んでしまうという、いきなりな超展開。
お役所っぽい天国の入国審査を通過し、天国の住人となった歩鳥ですが、やはり地上に残してきた人たちへの想いは強くて・・・。
天国案内役のおじさんがとても良い味を出していました。
ちよっと泣けた。

後は・・・歩鳥と猛の、夜の町を舞台にした小さな冒険が良かったですね。昨日と今日の境目を越えた瞬間・・・ぶっちゃけ、もう長い事日付が変わる前に寝るなんて、余程体調の悪い時以外ありませんけど、子供の頃初めて日付の変わる瞬間を体験した時は、猛じゃないですけどそりゃワクワクしたものです。
でも、その瞬間は記憶しているのに、それがいつだったかは思い出せないんですよねえ。


それにしても猛、歩鳥と一緒にお風呂入るとは・・・いくら弟とは言え、微妙に許せんなw(それかよ)

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2007年12月09日

それでも町は廻っている 1巻 石黒正数

それでも町は廻っている 1 (1) (ヤングキングコミックス)
石黒 正数
478592604X



下町の商店街を舞台にした日常コメディー漫画です。
導入部は似非メイド喫茶というなんぞこれな形で、ギャグ的にもドタバタ中心。正直あまり面白いとは思わなかったんですが、一通り主要キャラが出揃い、物語が似非メイド喫茶店内から町内へと舞台を広げてからは、なかなか面白くなってきました。

各話ごとのオチに関しては投げっぱなしのものも多く、一つの話を通して起承転結を組み立てている感じではありません。むしろ突発的な小ネタに笑ってしまうと言う感じ。
まあ、下手にオチをつけようとして外す位なら、投げっぱなしという選択肢を選ぶのも一つの手段ではあります。日常モノだけにあまり大掛かりなオチは出来ないという縛りもありますしね。
絵的にはかなり好きな部類ですし、雰囲気も悪くないので続巻を追いかけてみようと思います。

・・・ただこれ、ネタがネタだけに感想書きにくいんですよねえ(笑)。

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2007年11月20日

HELLSING 9巻 平野耕太 感想

HELLSING 9 (9) (ヤングキングコミックス)
平野 耕太
4785928859



さあ おいで糞餓鬼!!

随分久しぶりのヘルシングですが・・・あかん、あまりにも久しぶり過ぎて、ストーリーかなり忘れてるw
確かエレナの聖釘の力で、化け物と化したアンデルセンとの戦いの続きでしたっけ。後で前の巻探して読み返そう。

で、アンデルセンだが・・・何か思ったよりあっけなかったな。
正直なところアンデルセンは大のお気に入りキャラだったので、ここで永久退場となったのは残念ではあるんだけど、あんな化け物の姿になっちまったアンデルセンを見たいかというと・・・否。
聖釘を使った時点で彼の死亡フラグは立ったも同然だったけど、その限られた選択肢の中でも比較的ベターな最期を遂げさせてもらっただけまだマシだったのかも知れません。

で、アンデルセン退場の余韻も覚めやらぬままに、ウォルター戦に突入。
懐かしのルークが脈絡も無く復活したり瞬殺されたりと、何が何だか良く判らないうちに遂にはアーカードとウォルターが何故か子供の姿になってしまったりして、もう超展開ここに極まれりです。わざとやっているんだろうけど、徹底したカオス。
しかし子供アーカードは反則な位に可愛いな・・・ハアハア


とりあえず少佐が人間だとう発言には驚いた。
吸血鬼化という不死を自らの意志で受け入れなかったと言う時点で、アーカードとは対照的というか、確かに宿敵に合い相応しいのかもしれません。
「失せろ!!」
のシーンで、初めてこの人カッコイイと思った。
で、人間だとして、歳をとらないのは何故??

何かあらゆる意味で凄い事になってきましたが、これぞ平野ワールドかも知れません。いやはや、絶賛面白かった。



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