塩野 干支郎次

仇敵グレンと再会を果たしたケインツェル。
20年と言う時間がグレンに与えたもの・・・それは、権力と信望。
例え裏切りで手に入れた偽りの名声とは言え、今彼を何重にも取り巻く様々な力は紛れもなく本物。
いくらケインツェルが優れた剣士だとしても、それだけでは切っ先すらも今のグレンには届かない。
・・・果たしてグレンはケインツェルの正体に気付いていたのでしょうか。
もし気付いていたとするなら、彼はとんでもない食わせ者ですし、気付いていないとするなら優れた領主と言う事になりますが、さて。
一方のケインツェルは、20年間復讐のためだけに生きてきた事を否定されたかの様な衝撃を受けて腸ローテンション。そんな中ケインツェルを兄の仇と付け狙うクシャールンドの王女アトが現れ・・・。
2巻目にしてもう復讐譚否定なのでしょうか。
剣を執って戦えばそこに様々な因果が生じるのは当然の事。その位は覚悟しておかないと復讐など適いません。
相手が英雄だろうと名君と慕われる存在であろうと、罪なき姫君であろうと、それで決意が鈍るようでは・・・ねえ。
ただ、これもあくまで復讐鬼になる上でのステップと信じたいですね。
これまでの物語が面白いだけに、当初の路線からは外れて欲しくない。
・・・ところで、なんだか過去の出来事に説明不足に感じられる部分があったのですが、調べてみると1巻の前に0巻が出ていたそうで。多分アトとの因縁も0巻の話なんだろうなあ。
今度0巻探してきます。
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