2008年03月28日

夜は短し歩けよ乙女 第1集 森見登美彦 琴音らんまる 感想 

夜は短し歩けよ乙女 第1集 (1) (角川コミックス・エース 162-2)
森見 登美彦 琴音 らんまる
4047150290



原作は一応読んでます。(原作感想

コミカライズという事で、どうしても原作と比較してしまうのですが、第一印象としては、原作の持つ一種独特の胡散臭さを伴う、えもいわれぬ雰囲気を完全には再現できてはいないなと感じました。
あくまで、主人公である「先輩」と、お友達パンチと愛を武器に美しく調和のある人生を歩む「乙女」とのすれ違いラブコメと言う部分にのみ焦点を絞っている感じです。

しかし、原作の独特の雰囲気を醸して出している要素・・・居酒屋巡りだの、古本市だのといったある意味"枯れた"趣味は、漫画版の主な読者層に受け入れられるかというと、正直微妙。
多分、この作品(原作ね)の、そうした枯れた味わいがわかりはじめるのは30代前後からだと思うので、それよりもターゲットの年齢層が若い漫画版ではラブコメを柱にするのは、ある意味正しい選択だと思います。
僕自身、漫画版であの原作の雰囲気を再現できるとは思ってなかったので、妥当だろうなという感想しかありませんし。


中盤以降は漫画版オリジナルの話という事で、これについては賛否両論あると思いますが、原作者公認である以上、オフィシャルと言えばオフィシャル。
当然、上でも触れたように原作の雰囲気とは随分異なる訳ですが、これも漫画としての見栄えを考慮すればやはり妥当と言わざるおえません。
「先輩」の「乙女」に対する妄念が京都を滅亡の危機に追い込んだりとか、すっげーバカバカしい話なんですが、これはこれで面白かったりしますし。(もっとも、熱烈な原作ファンの人に言わせると、わざわざ原作のタイトルを冠する必要が無いと言う事になるんでしょうけど。)
でもやっぱり、感想は"妥当"の一語に尽きるんですよね〜。


ネットの評判を見る限り、原作未読の人にはそれなりに好意的に受け止められている様です。
原作が好きな人にはお勧めしませんが、原作には興味があるけど、一般文芸は敷居が高くて・・・と言う人への導入編としては意義があると思います。




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posted by 黒猫 at 13:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 角川書店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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