小竹田 貴弘

怪異とか妖怪とか言う言葉に弱い僕としましては、これを見かけた途端即手に取ったのは当然の成り行きでして。
表紙の明るい雰囲気から、そんなにおどろおどろしい話ではないだろうと思ってましたけど、予想以上に明るい、コメディータッチのお話でした。
でもこれが、面白いんだ。
まずは登場人物が本当に活き活きとしています。
見世物小屋博覧亭の主人榊からして、妖怪マニアのくせに、番頭の柏が算盤小僧なのも、雑用の蓬がろくろ首なのも基本的に完全スルー。
見た目が殆ど人間と変わらないから、妖怪とは認めないんだそうですが、この惚けた感じが実に良いんでよね。
思わせぶりな総白髪なのに、特別な能力は何一つ持っていないし。
個人的に好きなのは、博覧亭先代座長の娘蓮花ちゃん。
跡を継ぐのを嫌がって現在は絵師をしているそうですが、何かと博覧亭に顔を出しています。
大食い、ウワバミ、貧乳と三拍子揃った?本作品における最強のツッコミ役です。
あと、舞台となる江戸は両国の雰囲気がよく出ていて、時々述べられる豆知識が楽しい。
無駄に知識を披露するのではなく、物語に必要な部分だけピンポイントで解説されるので、話の腰を折ると言う事もありません。
漫画自体の面白さと、知る楽しみが巧く両立されているんですよね。
これは結構お勧め漫画かも。
絵柄的には90年代っぽい雰囲気があるので、若い人はちよっと慣れが必要かも知れません。
僕世代には何の違和感もなく馴染めるのですが(汗)。
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