荒木 飛呂彦

稲妻十字烈刃の巻
登場したばかりだと言うのに、もうダイアーさんは退場。
前の巻でジョジョに対して放った稲妻十字(以下略)はモンゴリアンチョップ形式でしたが、ディオに対しては腕を顔の前でクロスさせてクロスチョップ形式です。
これはクロスにすることで、頭突きや含み針による反撃を腕でガード出来る、攻守において完璧な技なんだそうです。
うん、ただでさえ不自然な姿勢からのチョップなのに、腕をクロスさせるとリーチが短くなって威力も激減、全く使えない技になる・・・なんて言っちゃダメですか?
まあ、噛ませ犬だしなあ(笑)
血戦!JoJo&Dioの巻
カエルの小便よりも・・・・・・
下衆な!
下衆な波紋なぞをよくも!
よくもこのおれに!
このストレイツォ容赦せん!
パバァーッ
ド――ン
バッシィーン
バトルメインの話なので感想らしい感想は無し。ただ、すげえ変なテンションの話だなと思った。
炎&氷!の巻
遂にディオを脳天唐竹割りにしたと思ったものの、吸血鬼だけあって死んでくれません。
のみならず気化冷凍法で手足を凍らされて一気にピンチ。
で、EXTRACTって何ですか?
循環交換とか、なんだか厭な言い方だなあ。
悪鬼の最後!の巻
遂に決着か。
そう思わせて、まだ完全に死なないディオのしぶとさは異常。
ジョジョはまだディオがくたばってない事を知らず、トントン拍子のままにエリナと結婚です。
ウインドナイツ・ロット事件終結から2ヶ月で結婚とは、随分早いですな。
で,ジョジョたちのハネムーンで新大陸へと向かう船に、偶然かそれとも狙ってか、ディオの生首が積み込まれてしまいます。
ラスト直前ですが、もう一波乱来ますねこれは。
恐嵐への序曲の巻
幸せな新婚旅行の道中、客船のレストランで例の中国人を目撃したジョジョは、まだ悪夢は終わっていないと気付きます。
どうやらジョジョがこの船に乗る事を知って、荷物に紛れ込んでいたみたいですね。
狙いはジョジョの首から下・・・つまり肉体。
そう、これが三部への伏線になるんですね。
最期の波紋!の巻
さあ、第一部真のクライマックス。
ディオに喉を攻撃されて呼吸が出来なくなったジョジョは、体内の残された僅かな波紋で、ゾンビ中国人(ワンチェンと言うらしい。王鄭?)を操り、船を爆破させる決断を下しました。
船内は既にゾンビ化した船員や乗客で地獄絵図ですが、まだ生き残っている人もいる。
なのに爆破です。
少数の犠牲に目を瞑って、ディオを倒す事でより多くの悲劇を未然に防ごうと言う事でしょうか。
荒木ならそういう「冷たい方程式」めいたものを描きそうな気がするなあ。
忘却の彼方への巻
色々あった第一部もこれでお終い。
迫る爆発の中、ジョジョの肉体を乗っ取ろうと必死のディオと、何とかエリナを脱出させようとするジョジョ。
最期の瞬間、ディオの首を捕まえたジョジョは、ディオへの友情を感じたそうです。
1巻では友情を感じないと言っていたのに。
これはきっと死の直前の多幸感がそう思わせただけかも知れません。
・・・って、そういう事言う俺ってとことん中二病だなww
ともあれ、これで第一部は完。
そのまま第二部に雪崩れ込みます・・・。
ニューヨークのジョジョの巻
第一部終了時から49年後の1938年。
この翌年に第二次世界大戦が勃発する訳ですから、結構きな臭い時代背景です。
一話目で描かれるのはと言うと、メキシコのある遺跡に向かったスピードワゴンとストレイツォ編、ニューヨークでのジョセフ編ですね。
遺跡で発見されたミイラと、石仮面の彫刻。
一方ニューヨークではレイシストの悪徳警官を波紋でブチのめし、存在感をアッピールするジョセフ。
別々に進行する二つの物語ですが、さて・・・。
生きた彫像の巻
ジョセフは初登場シーンこそ、ジョナサンの父を思わせる部分もありましたが、基本的には全く異なる性格で、イギリス人と言いつつ極めてアメリカ的。
悪く言えばお調子者かつバイオレンス。
子供の頃スピードワゴンと一緒に飛行機に乗っていて、ハイジャックされかかった時等は、パイロットを波紋で気絶させて飛行機を墜落させるという無茶をやった前科があります。
どうやら悪人を殺す事には容赦が無いみたいですね。
さて、メキシコのスピードワゴンですが、遺跡の奥に眠る大量の石仮面と、生きた彫像をストレイツォに破壊させる事が目的でした。
しかし、老いや衰えに怯えていたストレイツォは、石仮面のもつ不老不死の力に惹かれて・・・。
うん、スピードワゴンですけど、あんなに頭割れたら普通死ぬだろ。
悲痛なしらせの巻
エリナばあちゃんカコイイぜ!
1話で知り合った黒人少年のスモーキーを侮辱したレイシストに対する言葉
「個人の主義や主張は勝手!ゆるせないのは私どもの友人を公然と侮辱したこと!」
人種差別が良いとか悪いとか、人権がどうとかと正義を振りかざすのではなく、あくまで俺の友達に何しやがんだゴルァという部分で語る姿勢。
その言葉には胡散臭さも何もありません、あくまで人間の素の感情です。
そして、素だからこそ反論できない。
これはぼくらのと言う漫画の、
「人に感情がある限り命は平等ではない」
という言葉並にカタルシスを感じますね。
これも全くその通りで、どんなに世間的に偉いセレブ様でもブルジョワジー様でも、人によってはそいつらの命よりも、飼い猫の命の方が大切と感じる事だってあるし、あって当然・・・と、そういう意味です。万民平等や、社会的地位ヒエラルキーなんぞに比べるとなんと健全な思想でしょうか。
差別的なものを認める事から真の平等が始まる・・・ぼくらのの作者がこの結論に辿り着くには、なるたるで問題提起してから何年もかかりましたが、荒木氏はかなり早い時点で悟っていたみたいです。
ビバ荒木!
という訳で、この巻で第一部は完結です。
最近は第一部のことをファントムブラッドと言うのでしたっけ?
後のシリーズに比べるとボリュームが少なく、技も展開も地味に思えるものの、少年時代から始まって、決着に至るまで実に丁寧に描かれたエピソードでしたし、少年漫画の縛りに囚われない、いわゆる「荒木節」が炸裂しまくったのも第一部の特徴です。
言い方悪いですが、後のシリーズはどうしてもジャンプ伝統の熱血的な部分が前に出すぎて、物足りない部分がありますからね。
結論としては、名作は何年経っても色褪せない・・・と。
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