きゆづき さとこ

棺担ぎのクロの二巻目。
例の如く4コマ漫画としての体裁(起承転結)からは大きく外れていますが、物語としての完成度はとても高く、じっくりと読んでしまう漫画に仕上がっています。
さて、2巻ではクロの過去に触れる展開が結構ありますね。
特徴的なクロの帽子の事。
旅を始めたばかりの頃の事。
魔女の呪いの事。
背中に担いだ棺の事。
全体的に重くて陰鬱な展開が多くなっているのが2巻の特徴です。
特にクロが棺を担いで旅をする理由を描いた話なんかは、重い話の上に、絵のせいか後半は結構怖かったですね。それだけに、あの最後のページが憎いぐらいに巧い。
2巻最後のエピソードである首斬り王女の話もそうなんですが、鬱や残酷な話を「世の中なんてそんなものさ」と悟ったふりして投げっぱなしにするのではなく、また、世間に対する皮肉や風刺にするのでもなく、あくまで優しい結末に結び付けるところが実に良い。
特に昨今のやれ自己責任だ、やれ弱肉強食だという、背伸びしたい盛りの単語が飛び交う世相に辟易としているだけに、こういう優しい話は貴重ですね。
かなりお勧めできる漫画です。未読の人は是非。
←ランキングに協力していただければ明日への勇気が涌いてきます^-^;タグ:きゆづきさとこ





