細川 雅巳

世界60億の無糖派層が待ち望んでいたシュガーレス最新4巻が発売されました。
収録ぶんはエクレア編決着〜暇つぶしに1年狩って遊ぼうぜ組編ソーヤングの章まで。
1話ごとの感想は毎週書いておりますので、詳細が気になる方はサイドバー右上の検索ボックスに「シュガーレス」と入力して個別記事検索してくださいませ。
さて、まずエクレア決着編です。エクレアのアジトに連れ込まれた三田さんは遂に嘉上と対面、そこにタイジも駆けつけて来て、いよいよクライマックスというところ。
このエクレア編は嘉上の真意が見えにくかったこともあり、連載当時結構賛否両論だったんですけど、俺的にはトップクラスに好きなエピソード。特に敵役の嘉上がメインキャラのシロや卜部以上にキャラ立ちしていて、強く印象に残っています。
優しさや甘さを頑なに否定し、敵対するものは容赦なく完全に叩き潰す事を旨としている割に、何故か三田さんに対しては回りくどい事ばかりやっていたのが腐的な方向性の妄想を惹起させるものがありましたし、夏なのに冬物アウターを纏っている独特のビジュアルも結構インパクトがありました。
決着が付いてみれば、冷酷ぶっていても実はヘタレな奴で、それ故に敵対する者を徹底的に潰していたというオチ&実は三田さんラブというこれまた特定方面に対する訴求力強すぎ状態で大いに笑わせてもらいました。さすがヘタレ攻。
ああ…かがみん好きだわ。
続いて暇つぶしに1年狩って遊ぼうぜ組編ですね。
長丁場だったエクレア編が終わり、舞台は再び九島へと戻ってがっくんを始めとしたメインキャラ(主人公とは言い難い…)にようやく出番がという話。
なんですが、この一年狩りをやっている二年生四人組のリーダー格である桐生陽一郎通称キリオが、シャケという絶対的な壁の前で挫折し、そのフラストレーションを下級生の中でそこそこ強い奴相手に喧嘩して晴らしていたという、これまたヘタレキャラです。
一年狩遊編導入部でがっくん相手に大立ち回りを演じ、何気に重要キャラであることを匂わせた千倉は何故かフェードアウトしてしまったりとやや消化不良を感じるこのエピソードですが、エクレア編のかがみんに続いて、愛すべきヘタレキャラを敵の中心に据えた配置は見事。
単純に性質の悪い奴をぶん殴ってカタルシスをぶん殴って感じさせるのではなく、心理面にまで踏み込んで描くのが無糖流。そして「イイ奴」「ワルイ奴」に単純二元論化させないのも無糖流。
四巻も例のごとくいいところで終わってますけど、読み応えのある内容でした。
おまけページではバットvsバールの仁義無き戦いがぎゃふんしてて和みます。
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