めだかボックス 1 (ジャンプコミックス)
暁月 あきら 西尾 維新

【1巻の概要】
支持率驚異の98%で箱庭学園の生徒会長となった無敵超人娘黒神めだかが、その持ち前の余りありすぎてお釣りはいらないよ的な能力と、寛容すぎて上から目線な精神でもって学園内の様々なトラブル解決のため奔走する作品…で、いいのかな。
お色気シーンや黄金期ジャンプのパロディが結構仕込まれていて楽しい。
【感想】
えーと、第一話から欠かさず毎回感想を書いてる作品なんですけど、単行本は今の今まで買ってなかった…。
というのも、1巻が発売日に瞬殺され、アマゾンマケプレで法外な価格が付く様な無茶な状況だったためにかなりドン引きしてしまい、ああもういいや的な気分になってしまってたというか。
悪いのは阿呆な価格をつけた不良古本屋であって、作品には何の罪もないのですけど、やっぱりそういう出来事は決してポジティブには作用しませんて。特に俺へそ曲がりだから。
それはいいとして感想ですね。
フラスコ計画云々以降バトル漫画に成り果ててしまった本作品ですけど、1巻当時は一話完結の学園世直しもの。
ああそうだ、めだボって本こういう漫画だったんだよなあと懐かしさもひとしお。
もちろんめだかさんの比類なき身体能力を活かしたアクションシーンもそれなりにあって、今の視点で読めばこれは当初からバトル漫画化も織り込んでいたのかなあ…と思える部分はあります。
陸上部の諫早先輩相手に超スピードで走ったり空飛んだりしてますし、人吉も人吉で、選挙でめだかさんに敗れたことを逆恨みして襲撃計画を立てていた鹿屋先輩をぶっ飛ばしたりと、まあ後のバトルの萌芽とまでは言いませんけど、転用可能な部分が結構散見される。
最近はその去就が一部で話題となってるかも知れない不知火とめだかさんの関係についても、間に一枚球磨川という要素を噛ませただけで敵対関係に持ち込むことだって出来そうな配置ですしね。
さすがにこの時点で球磨川の存在を織り込んでいたとは思えませんが。
この当時作品に対して、キャラクターの拠って立つ部分…つまり生い立ちや育った環境といった部分が断片的にしか描かれず、経緯は飛ばして結果だけを見せられている雰囲気を感じていたのですが、今思うにこの時点で設定をがっちり固めてしまうとあとで路線変更が出来なくなるので、敢えて宙ぶらりんにしていたのかも知れない。
実際バトル編になってからは結構過去話が出て来て、これまで謎だった部分を着実に埋めて行ってる感じですからね。
…まあ、その辺の後知恵満載な考察はともかくとして、1巻当時は毎回という訳ではないにしろ結構な頻度で様々な依頼人の女子が登場していたんですよねえ。
個人的に好きなのは、ラブレターの代筆を依頼してきた八代先輩かな。
ラブレターを他人に頼む事こそ字が汚いとか以上に恥ずかしいと思うんだが、そこはそれ。
むしろその辺のズレた感覚も、乱暴な物言いの割に乙女なギャップを裏側から補強していて宜しいですな。
再登場しないものだろうか。




