佐藤 夕子

原作小説は未読。現時点では敢えて読んでみようとまでは思っていませんが、漫画の方の展開如何では手に取る日が来る…かも。
高校生の殺し屋男女が活躍するガンアクション漫画です。
ガンアクションと言う事でやはりまずは銃器を使ったアクションシーンに目が行くのですが、残念ながら動きが硬くて流れを掴みにくかったり、肝心の銃器の描写が結構アバウトだったりとパッとしません。
もっとも、連載のほうでは少しずつですがアクションシーンの描き方も良くなって来ているので、今後に期待…していいのかな?
限界値はあまり高くないと思われるので適当なところで頭打ちする予感はありますが。
今思えばブラックラグーンだって1巻当時のアクションシーンはゲームみたいな決めポーズ系のかなりアレな代物で、良く言えばスタイリッシュ、悪く言えば自殺志願者のタコ踊りにしか見えなかったのですが、巻を重ねるごとに洗練されたアクションとなって行きました。
特に3巻辺りから伊藤節を大幅に導入したのが大きな転換点となった様に思います。
ガンアクション漫画の日本におけるデファクトスタンダードとも言える伊藤明弘の作風を取り込む事が出来ればこの作品も一気に化ける可能性はあるでしょう。たぶん。
アクションシーンは上記の通りとして、日常生活(学園パート)はどうかと言うと、どこか淡々としているなあと思います。特に塵八パート。
塵八のキャラクター性を考慮すれば淡々とした展開で間違ってはいないのだと思いますが、良くも悪くも癖の無い作風の作家さんだけにどうしても空虚感を強く感じてしまいます。
原作者の特技と思われる中二病マインドもあまり感じられず、どうにも印象が薄い。
彼には漫研という活動場所があり、副会長の女子に憧れを抱いていたり、変態の会長に玩具にされたりと言った要素があるにはあるのですが、こうした日常と殺し屋としての非日常との間に連続性があまり感じられません。
一応は学校のすぐ近くで"仕事"をする羽目になったりとか、日常と非日常との垣根が極めて低くてともすれば平穏な日常サイドがいつ壊れてもおかしくない雰囲気は多少なりあります。この部分をもう少し物語の流れに巧く反映させる事が出来れば彼等ヤングガンの悲哀もより強く伝わってくると思います。
と言うか、漫研会長の不穏な伏線が気になって気になって仕方ありません。
実は奴は塵八の宿敵だったりして、エクスタシーを叫びながら薬莢をばら撒いたりするんだぜきっと。
そういうケレン味のある展開もあって良いと思う願望です。
奴には物語の空気を変える存在であって欲しい。
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