何でもそこそこ人気のファンタジー小説が原作と言う事らしいのですが、実は恥ずかしながら原作の事を全然知りません。
駄目じゃん俺。
世界観に関して純粋な剣と魔法の世界。
よくあるスチームパンクだったりSF的な要素が混じっていたりする世界ではなく、昔ながらのファンタジーという感じ。最近はこうした正統派ファンタジーは結構貴重と言えば貴重です。
物語は主人公レインが属する小国サンクワールと、大国ザーマインとの国家間戦争を軸にして進む模様。
見るからに小物臭漂うサンクワールのダグラス王を見る限り、戦争の勝敗はもう既に決している気がするのが厄い。
まだ第一話なのでこれから明かされる可能性もありますが、気になる部分もあちらこちらに。
特にレインが平民の出でありながら、貴族主義のサンクワールで将軍の地位を得るに至った過程、シェルファ王女がレインにご執心な理由、この二つは早い段階で提示して欲しいかなと思います。
というのも、その二つこそが物語に於けるレインと言う青年のバックボーンを成すからです。
例えば某赤い彗星氏は、初登場の回でルウム戦役で秀でた戦果を挙げた実績でもって連邦軍にその名を轟かせていると言う背景が語られます。そして視聴者は、その情報があるからこそ彼の奇矯な言動や軍内部での特異な地位にもそれなりに納得出来たわけです。
ですから、「超音波」で「冬でも薄着」で「女好き」で「知られざる天才剣士」なレイン上将軍殿が、いかな半生を送って今の位置にいるのかは本来ならこの一話で描いておいて欲しかったですね。
もっとも「知られざる天才剣士」という二つ名からは、その名を響かせるほどの手柄を挙げたかどうか疑わしい雰囲気が漂っており、ではどうやって将軍の地位を得たのだ?という疑問も。
もしかして「女好き」属性を発揮して王女様をたらしこむ事によって地位を得たとか――?
敵国ザーマインの王レイグルの持つ剣と、レインの持つ剣があからさまに対になっているのは面白い伏線。
レイグルは先王を倒して王位を簒奪したとの事ですが、クーデター後すぐさま国家を統一して侵略戦争に打って出られると言う事は、諸侯を抑えられるだけの力を持つかなりの有力貴族の出か、あるいは絶対服従のギアス能力を持つのか、何か特別な力があると考えた方が良さそうです。先王派や同じく王位を狙う一派との間で泥沼の内戦に陥る危険もあったはずなのですから…。
いずれにせよレインと同じく謎が多い人物ではあります。
いかんせん判らない事が多すぎて何とも評価しづらい第一話でございました。
ロードムービー形式のヒロイックファンタジーではなく、国家間の戦争を背景にしたファンタジーだけに求められる情報量も多くて大変だとは思いますが、作者の住川さんには頑張って欲しいです。
所謂キャラ萌え主体の作品に陥る事だけは回避して欲しいですが、さて。
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