木村 太彦

1巻でも感じた事ですが、とにかくハイテンション。
しかも、ただならぬテンションでもってマシンガン――MG42並――にギャグの連射をかましながらも、それらがほとんどスベっていない怪奇。
一つ一つのギャグは特にヒネリが効いた代物と言う訳ではないんですけど、コマ割や絵のタッチを工夫する事で鉄砲水のような瞬間的な破壊力を持たせており、ページをめくる度に押し寄せるギャグの濁流に翻弄されっぱなしです。
ネット上でよく言われているように、決して絵が達者な作者ではないかも知れませんが、このどこまでもデスパレートな作風にすごくマッチした絵だと思います。
2巻では舞台が四国から埼玉へと移り、学生生活など極めて日常的な方向で進行します。
燦たんも永澄と同じ学校に転校生として・・・と、こう来ると大抵は田舎から来た人外の女の子が慣れない都会(埼玉って都会か?)で色々なハプニングを引き起こしてしまう展開を想像してしまいがちです。僕も最初はそう予想していました。
ですが実際に蓋を開けてみると、燦の両親をはじめ瀬戸組の皆さんが永澄の学校に教師として現れて恐るべきカオス展開。
ヤクザ屋さんが教員になるなど、誰が予想できましょう。
どうやら文科省に彼ら人外の同胞がいるらしく、その政治力でもって人事に働きかけてもらったと言う事らしいですが、なんとなく大分県を連想させて厄い。
一般に瀬戸内と言うと愛媛香川広島岡山を指す訳ですが、広義には大分も瀬戸内海沿岸と言えるので、瀬戸組の影響力が及んでいるのかも知れません。
話を戻して、夏休みが終わって学生生活に戻った事もあり、永澄のクラスメートからもそれなりに存在感のあるキャラが登場。
多分作者的には銭型巡が2巻イチオシキャラなんだと思います。一重瞼のヒロインと言うのもそれはそれで斬新ですし、父親の職業も含めて燦とは微妙な関係になりそうな予感がしますが、個人的には名前無き委員長(メガネ)を推したいw
シャーク藤代に追われて図らずも女子が着替え中の教室に飛び込んでしまった永澄を最後まで庇っていましたし、これはもしかして愛?
やはり男たるもの、メガネに好意を持ってもらってこそステージが上がったと言えます。
何故なら女の子のメガネは空よりやさしいから――。
余談ですがWikiを見ていたら、この作者の木村太彦さんって地元出身だったんですねー。
全然知らんかった。
燦ちゃんの言葉が讃岐弁だったり、1話で永澄と燦が出会ったのが仁尾だったりしたので、てっきり香川の人だとばかり思ってました。
もっとも、燦ちゃんの讃岐弁はかなり愛媛寄りの西讃地方の方言らしいですし、木村さんの出身地は香川と県境を接する旧川之江市・現四国中央市(某白石みのるの出身地でもある)です。
地理的にも松山よりも高松のほうが近い事もあって、香川の影響が強かったのかなあとローカルな話をしつつ、復帰を心待ちにしながら締め括っておきます。
★瀬戸の花嫁 1巻感想
★瀬戸の花嫁 3巻感想
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