武梨 えり

日本と言う国は神様まで萌えの対象にしてしまう素晴らしい罰当たり国家です。
もっとも、どこかの女神様が降臨なされる漫画では、ものが外国の神様だけに神と言う存在に関する部分を、より高次元世界の人間(?)とする事で、色々と宗教的な問題に発展しかねない部分をギリギリ回避していますが、この作品の場合は日本の神様だけに比喩でも何でもなくストレートに神様と言い切っています。
この辺は、神と人間との境目が極めて曖昧と言うか、乱暴な言い方をすると神社を建てて祀り上げてもらえば君も今日から神様!という、一神教の国の人ならば全身の穴と言う穴から血を噴出して憤死しかねないような事が罷り通るお国柄ゆえと言えそうですね。
ふと思ったけど、萌えと神様に関しては文化論のテーマとしても面白いかも知れませんw
そんな萌え神であるところの(本当は産土神)ナギたんですが、これがまた実に愛らしいのです。
神様というよりはまるで猫です。
わがままで、気位が高くて、猫かぶりで、穢れと言う名の蟲退治位しか出来ないし、そのくせ結構構ってちゃんで・・・猫だ。
まあ、ある意味神様も気まぐれで気位が高くて二面性を持っていて、何より信者がいないと存在することができないと言う究極の構ってちゃんなんですよね。
太古のエジプト人が猫に神性を見出した理由がなんとなく判る様な気が。
他にもナギの妹のざんげちゃんとかも、清教徒的な神の概念で見るとあまりに生臭くてあまりにダメダメな感じ。
懺悔1回100円のプラカードを持って、夜の盛り場でヨッパライの懺悔聞いてるってどんな神様だw
この漫画、文化論方面から見ても面白いのですが、ユルくてダメっぽいコメディとしてもなかなかレベル高いです。仁とナギのやりとりの間の取り方なんか絶妙ですし、キャラの立て方も上手。
物語の構図をシンプルにする事で、読者の野暮な裏読みが入り込み易い余地をも持たせていますし、実は作者の武梨さんはかなり計算高い人なんじゃないかなあ。
そもそもこの作品、僕の地元でも珍しくアニメが放送される(2年ぶりの深夜アニメ・・・笑)と言う事で手に取ってみたのですが、このユルでダメな雰囲気、ヤマカン氏とどう噛み合うか見ものですね。
らき☆すたみたいに大暴走するのか否か、果たして・・・。
ものすごく楽しみだ。
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