外海 良基

暇潰し編の後編にあたる第2巻です。
ひぐらし自体はもう随所でネタバレしまくってますから、今更気を使って書く必要も無いと判断した上で記事を書きます。
もっとも、あらすじには極力触れない(ネタバレ云々と言う以前に、感想文にあらすじは不要だとする僕個人の思い込みによるものです)いつものスタイルどおりなので、あらかじめ断っておく必要も特に無いかもしれませんが。
大臣の孫が誘拐された事件に関しては、2巻の前半で解決となっていて若干拍子抜けな感は否めません。おいおい、こんなに簡単に解決して良いのか・・・。
と言っても、孫を奪回しただけで犯人は逃走。よって動機や背後関係は闇の中・・・です。
犯人達の台詞の中で東京がどうのこうのと言う部分があったり、片割れが小此木だったりと伏線はしっかりと張られていますけどね。
後半は梨花ちゃまの予言を巡る顛末ですが、ひぐらしと言う物語の構造からするとこの部分は最大級の伏線と言える気がします。
ネタを知っている人間からするとその巧みな伏線の張り方にただただ驚くばかりですし、まだネタを知らない人は眩暈がする様な混沌に陥れられるでしょう。
しかし混沌でありながらも、ひぐらし世界そのものの核心部分がチラリと垣間見え、もしかすると・・・!と言う仮説が立つ程度にはネタバレがなされています。
よくひぐらしを巡っては、そのストーリーをして素晴らしい友情の物語であるとする人と、いやいや猟奇的なホラーであって、友情云々は後付けみたいなものだろとする人が色々と論戦を繰り広げていますが、なぜかその"見せ方の巧みさ"に触れる人は少ないんですよね。僕個人としてはひぐらしの魅力はこの見せ方の巧さに尽きると思っているのですが・・・。
特にエピローグの、赤坂が雛見沢を離れて7年後――大災害で雛見沢が滅んでからは2年後の、赤坂と大石の再会を描いた話では、赤坂が梨花ちゃまの言葉の意味を悟って悔恨の念にとらわれるシーンがあるのですが、これが後の祭り囃子編における赤坂大活躍に繋がっていくのかと思うと物凄く感慨深いものがあります。
こういう因果関係をきっちりと構築して、それを読者なりプレイヤーなりにしっかりと印
象付けていたからこそ、これだけ高い評価を得られたんじゃないかなあ。
もっとも、僕個人は出題編の地に足の付かない厄さが大好きだったので、事件の回答に関してはさほど高く評価していませんがw
★暇潰し編 第1巻感想
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