天野 こずえ

このAQU第一巻をもって、遥かなる蒼の物語を全て読み終えた事になります。
一番最後に読むのが一番最初の巻というのも、(順序的にはともかくも)これはこれで乙な感じではないでしょうか。
というか、なかなかAQUA1巻が手に入らなかったんだよう。
しかし、最終巻を読んだ上でこの第一巻を読むと、ああ、あのシーンは・・・とか、最初はこうだったんだ・・・という部分が幾つも発見できてこれは楽しいですね。
最終話でアイちゃんの制服姿を見て微笑む灯里の姿は、第二話で始めて制服を着た灯里を見て微笑むアリシアさんの姿の映し絵である事とか、初登場時の藍華ちゃんはストーカー属性(属性なのか?)で、性格も多分後の彼女とは別物だった事とか、etc、etc・・・。
そうそう、第一話のアリア社長が異様に巨大なのも面白いですね。
後の話では猫としてはやや大きいかなと言う程度、つまりおなじみのサイズに縮んだので、あれはきっと闘気を纏って大きく見せていたんだと思います。たぶん。
それにしても、この巻の時点で既に作品の基本スタイルが確立されているのは凄い。
作品によっては序盤〜中盤にかけて方向性が定まりきれず迷走気味だったりするものもあるのですが、この作品に関しては全く迷いが感じられません。
お馴染みの素敵探し、ちよっと怪談調の話、そして仲間との研鑽・・・基本となる3パターンが既に1巻時点で出来上がっていて、タイトルと掲載誌が変わっても最期までこのパターンを崩さずに描き通しました。
だからこそ、ラストまで通して一気読みすると気持ちが良いんですよ。スムーズで。
ただ、1巻最期のエピソードで灯里がシングルに昇格するなど、話の展開は結構早いかな。
作者自身全14冊の大作になるとは思ってなかったのかも知れません。
・・・という訳で、これにて多分完全読破。
ブレイドはまだまだアリアに頼りたいムードなので、もしかすると読みきりの追加エピソードとかもあるかも知れませんが、まあその時はその時ですね。
ただ、あんまり余韻を壊す様な節操の無い形での外伝とか新章とかは止めて欲しいナリ。
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