2008年06月11日

タビと道づれ 1巻 たなかのか 感想

タビと道づれ 1 (1) (BLADE COMICS)
たな かのか
486127379X



トンネルを抜けると、そこは終わらない夏の街だった。


外界から遮断され、同じ夏の一日を延々と繰り返す街、緒道。
停滞と不思議なルールが支配するこの街に迷い込んだ少女タビは、何とかこの閉ざされた街から出ようとする少年ユキタと出会い・・・。


ブレイド本誌を読んで気になったので買ってきました。
一読して、ああ、この作者の人すげえデリケートな感性を持っているなと。
絵柄とかは違うんですけど、高橋しん作品なんかに近い、すごくナイーブで壊れやすくて痛みを忍ばせた雰囲気が漂っているんですよ。
緒道という街を通して作者が描きたいもの、訴えたい事、それらは読者によって感じ方は様々だと思います。
単に不思議な街の冒険として読んでも良いと思いますし、気弱な少女と勢いだけの少年のボーイ・ミーツ・ガールとして楽しんでも構わないでしょう。
しかし、なまじナイーブな部分を抱えている人だと、小さな硝子の破片が心にちくちくと刺さるような痛みを感じてしまうかも知れません。と言うか僕は感じている訳ですが。
作者がタビという少女を通して描く痛みに満ちた世界を、そっくりそのまま受信してしまうんです。
何と言うか、痛みを感じつつもこの作品に大きな魅力を感じる僕はきっとMですねww


舞台となる緒道は、海に面した坂の街と言う事で広島県の尾道がモデルなのは多分間違いないと思いますけど、緒道という文字は"道の始まり"という意味があります。
辛い日常から逃げ出してこの街に辿り着いたタビと、変化を求めて街を出る決意をしたユキタ。果たして物語が終わる時に彼らに示される"道の始まり"は一体どの様ものなのか。
文句なし続巻購入決定です。


ところでどう見てもタビは小学生、ユキタは中学生にしか見えないのですが。15歳と18歳なんて嘘だろ・・・。



タビと道づれ・感想
2巻



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タグ:たなかのか
posted by 黒猫 at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | マッグガーデン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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