みなもと 悠

ラブコメ作品が持つ構造的な問題点として、マンネリ化と言うものがあります。
特に少年漫画系や萌え漫画系のラブコメは主人公とヒロインとの付かず離れずの間隙にその存在全てを置いているだけに、得てしてこのマンネリ化の罠に落ち易い。
それを防ぐにはキャラクターを増やして複雑な相関図を作り上げるという手法が昔から使われてきましたが、これは度が過ぎると途中から読み始めた人には全く意味不明になってしまう危険性がありますし、インパクトの強いヒロインを多数登場させてキャラクターの魅力で押し切ろうとすると、力のインフレならぬ萌えのインフレに陥ってしまいます。
この漫画も4巻目にしてそろそろマンネリ化の色が見え始めました。
一向にどっち向いているやら判らないよいちといぶきの関係、よいちとわっさんの間でこれまたどっち向いているか判らない次女。そしてその膠着状態を打破しようと投入された三女・・・。
度重なる戦力の逐次投入によって、戦線はマンネリと言う敵陣に対して水平方向に薄く広がってしまっています。
今この作品に求められるのは、戦線を縮小する英断と、戦力を再編成して反撃密度を上げることに他なりません。
具体的には次女とわっさんの煮えきらない関係に何らかのケリを付けるべき。
そういう意味では次女が高橋ヒロシ調の雑魚どもに人質に取られる回では、わっさんの見せ場に期待したのですが・・・。
うん、なんつーか、よいち君。君は某枢木ウザクかね?(笑)
しかし考えてみると、戦線を拡大するでもなく戦力を集中するでもなく、一戦終わる毎にリセットがかかる「神のみぞ知るセカイ」はまさにコロンブスの卵ですね。
もちろんあれはあれでやはりマンネリ化の魔手から完全に逃れられた訳ではありませんが、他の作品の様にただただ話を引き伸ばすだけの展開に陥る危険性が極めて少ないのは事実。
まあぶっちゃけ、付き合い始めるのをゴール地点ではなく、通過点の一つとすれば展開の幅は大きく広がるんですけどね。少女漫画のラブコメみたいに。
僕個人もどちらかと言うとヒロインと共に苦難を乗り越えてゆくスレ的な展開の方が好きなんですけど・・・。
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