2008年05月13日

いばらの王 3巻 岩原裕二 感想

いばらの王 (3) (Beam comix)
岩原 裕二
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古城脱出劇として始まった本作品ですが、物語の折り返し点となる3巻に来て若干の迷走が。


まずは何はともあれ呪われた古城から抜け出すという大目標があって、各登場人物の身の上やCSCCの企みなどはあくまでその目標に色を添える程度のものとして進展した来たのに、それらが一気に逆転してしまいました。
いつの間にか城は絶海の孤島になっていて、脱出は絶望的。
物語は脱出劇から、バイオハザード調の探索劇へとシフトしていきます。

と、そんな感じで路線変更の気配が感じられるものの、眼鏡ヒロインよりも可愛いと一部で好評のティムが今回も頑張っていて、その愛くるしさだけで全てが許せてしまうから怖いw
というか、眼鏡ヒロインはあらゆる面で負の塊みたいなキャラになっていて、正直あまり魅力を感じないんですよ。
避けられない運命に対して覚悟を決めたキャサリンや、目的の為にはとことん足掻いて食い下がるマルコに比べると、あまりに場違いというか。
現時点では恐怖心と疑心暗鬼と悔恨の3つしか伝わってこない、ある意味画期的すぎるヒロインではあります。

それにしてもカエルのキングスライムはイカがなものか。
怖いと言うよりもひたすらシュール。
作品の世界観には合わない気もします。
もっとも、そんなカエルを倒したティム君の不気味な放火魔モードは、ある意味この作品世界にマッチしているかも知れません。


物語は混沌として、向かう先が見えなくなってきました。
伏線も大量に埋設されましたので、どういう形で回収されるか見守りたいと思います。



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タグ:岩原裕二
posted by 黒猫 at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | エンターブレイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする