高橋 慶太郎

4巻は今までと若干趣向が変わって、武器商人同士の駆け引きがメインとなってきました。
これは3巻の後半から引っ張っていた「African Golden Butterflies」でもそんな雰囲気は出ていましたが、それに続く「モンド・グロッソ」は完全に商人同士の腹の探りあい。
元女優の兵器ブローカーアマーリアと仮面の女ココとのUAV売り込みを巡る虚虚実実の駆け引きはそれなりに見応えはあった・・・のですが、ココによる巻き返しに入ってからの展開が急で、いつどうやって手回ししたのかと言う部分が今ひとつ伝わってこなかったのが残念。
いつの間にか逆転されているというアマーリアの驚きを読者向けにも表現したくて、敢えて手回ししているシーンは描かなかったのかも知れませんが・・・。
「African Golden Butterflies」の後編でもバルメの因縁についてはかなり生殺しのまま終わっちゃいましたし、4巻は正直なところいろいろと消化不良なのは事実。
これまでのガンアクション路線から、主人公が武器商人という設定をより活かす方向に持っていこうとする試みは評価しますし、是非頑張って欲しいとも思っていますが、やはり落ち着くところに落ち着かない不安定感に対しては辛くならざるおえません。
でもヨナのおちゃめさとか、ルツの超精密狙撃とか、ショコラーデが可愛くて仕方ない事とか、サブキャラまわりの見所が多いのは良かった。
特にルツは2巻でチナツを撃ち損ねた事からヘタレキャラ疑惑が浮上していましたが、今回の不殺ピンポイント狙撃は見事。
レームの様な軍隊スナイパーではなく、警察スナイパーとしての矜持を見た気がしたと言うと大袈裟か。
後はとりあえずスケアクロウとショコラーデの立ち位置をもう少し明確にしてくれると理解しやすくて助かると思います。あの2人好きなんですよ(笑)。
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