2008年04月30日

ヨルムンガンド 4巻 高橋慶太郎 感想

ヨルムンガンド 4 (4) (サンデーGXコミックス)
高橋 慶太郎
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4巻は今までと若干趣向が変わって、武器商人同士の駆け引きがメインとなってきました。

これは3巻の後半から引っ張っていた「African Golden Butterflies」でもそんな雰囲気は出ていましたが、それに続く「モンド・グロッソ」は完全に商人同士の腹の探りあい。
元女優の兵器ブローカーアマーリアと仮面の女ココとのUAV売り込みを巡る虚虚実実の駆け引きはそれなりに見応えはあった・・・のですが、ココによる巻き返しに入ってからの展開が急で、いつどうやって手回ししたのかと言う部分が今ひとつ伝わってこなかったのが残念。

いつの間にか逆転されているというアマーリアの驚きを読者向けにも表現したくて、敢えて手回ししているシーンは描かなかったのかも知れませんが・・・。

「African Golden Butterflies」の後編でもバルメの因縁についてはかなり生殺しのまま終わっちゃいましたし、4巻は正直なところいろいろと消化不良なのは事実。
これまでのガンアクション路線から、主人公が武器商人という設定をより活かす方向に持っていこうとする試みは評価しますし、是非頑張って欲しいとも思っていますが、やはり落ち着くところに落ち着かない不安定感に対しては辛くならざるおえません。

でもヨナのおちゃめさとか、ルツの超精密狙撃とか、ショコラーデが可愛くて仕方ない事とか、サブキャラまわりの見所が多いのは良かった。
特にルツは2巻でチナツを撃ち損ねた事からヘタレキャラ疑惑が浮上していましたが、今回の不殺ピンポイント狙撃は見事。
レームの様な軍隊スナイパーではなく、警察スナイパーとしての矜持を見た気がしたと言うと大袈裟か。


後はとりあえずスケアクロウとショコラーデの立ち位置をもう少し明確にしてくれると理解しやすくて助かると思います。あの2人好きなんですよ(笑)。


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2008年04月29日

HELLSING 4巻 平野耕太 感想

HELLSING 4 (4) (ヤングキングコミックス)
平野 耕太
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伊達男は所詮伊達でしかなかったと言う事です。

散々格好つけて&大口叩いた割に、ドバルカインも雑魚にすぎませんでした。
ルークとヤン兄弟に比べると、カードを使った超能力めいた技があったと言うだけ。

「悲鳴をあげろ 豚の様な」

最早戦いではなく、解体ショーと化した感もありますが、この自らの暴力性を自覚し、その愉悦に酔い痴れる姿は、まるで人間そのものが持つ残虐性を純化した様でもあります。
そういう面では、アンデルセンや少佐もまた同類。
化物が本能で殺戮を行うのとも、前巻の特殊部隊員が命令でもって殺戮を行うとも違う、明確な意思と悪意でもって行う殺戮。
この辺りアーカードが散々言っていた、犬や化物には自分を倒す事は出来ないと言う台詞にも何やら関係してそうです。


さて、いよいよミレニアムによる英国本土攻撃作戦発令。
ナチスの残党やラストバタリオンという単語は、昔から様々な作品でネタにされてきた事でありいささか手垢が付いているのは事実ですが、あの少佐の独特のキャラクター性でそうしたマイナス要因を全て吹き飛ばしていますね。
彼の戦争哲学?を滔滔と述べる台詞は未だに語り草となっています。
ある意味、作者は天才だと思いますよ。お世辞抜きで。


それにしても未だに決着の付かない英本土決戦編ですが、実に8年越しで続いているんですねえ。
それはそれである意味凄い事の様な。
 

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ジョジョの奇妙な冒険 15巻 銃は剣よりも強しの巻 荒木飛呂彦 感想

ジョジョの奇妙な冒険 (15) (ジャンプ・コミックス)
荒木 飛呂彦
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俺の妹を殺したドブ野郎〜〜〜ッ
ついに会えるぜ!



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碧の孤狼 滝沢聖峰

碧の孤狼 (アリババコミックス)
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本土防空戦をテーマに描かれた短編集にして、作者初の単行本。

この本が出た当時世は空前の仮想戦記ブームだった事もあって、幻の試作機や架空の兵器を取り扱った話ばかりなのが特徴でしょうか。
特に第1話のキ-108に搭載された生体レーダーや、第2話の呪術で強化された震電に顕著。

とは言え、生体レーダーにしても呪術にしても、そんな事までやらなければならない程に追い込まれた状況を感じせるものはあり、日本が余裕で大勝利を重ねていく仮想戦記の類よりは当時の空気をリアルに伝えていると思います。

それ以外の話はフィクションとは言え、もしかしたら在り得たかも知れないというレベル。
蒸気冷却で空気抵抗を抑えて高速化を計った飛燕U型改とか、ニッケルが致命的に不足しているという窮状を踏まえた上で、苦肉の策として設計された雰囲気なかなかに面白い。

そして、そんな飛行機を操る操縦士たちも変に美化されていないのが心地良いです。
登場するのは操縦士としての誇りや、時には家族の仇と言った、割と個人的な感情で戦っている人たちばかりですが、敗北がほぼ決定的になった状況下で命を懸けて戦うには、御国のためだとか、大東亜なんちゃら圏がどうのこうのと言った抽象的なプロパガンダでは役不足なんでしょうね。


初単行本ですが作画水準が高く、この手の作品の肝である兵器のディティールも良く描けていると思います。
描く作品がことごとく負け戦メインで、作品に悲壮感が強く漂っているせいか知名度はあまり高いとは言えない作者ですが、個人的には好き。


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2008年04月28日

週刊少年チャンピオン 21+22合併号

10数年ぶりに漫画雑誌を買いました。ここんとこずっと単行本派でしたので。
来週以降も買うかどうかは検討中(積み本多いから、場所食う雑誌はちょっと・・・)。


★元祖! 浦安鉄筋家族

大昔にアニメをちょろっと見たり、病院などの待合室でパラパラ読んだ程度で、キャラの顔と名前も一致しないていたらくですが、そこは笑ってスルーしてやってください。
15周年記念と言う事で表紙も浦安。
青年誌ならいざ知らず、週間少年漫画誌で15周年と言うのはなかなか凄いですよね。
ギャグはバカバカしいしいけど、自分が子供だった頃こんな感じだったなあと懐かしい気分になって来ます。


★クローバー

古き良き時代のチャンピオンを髣髴とさせる不良漫画ですね。
10代の頃はこの手のジャンルに著しい拒絶反応を示していたものですが、ものごっつ久しぶりに読んだ不良漫画は・・・普通に受け入れられました。
人間年取ると許容範囲が大きくなるって本当ですね。


★侵略!イカ娘

栄子ってこんなおバカなキャラだったのかと驚き。
対抗意識をムンムン燃やしている時点で既にイカちゃんに負けていると気付かなきゃなりません。
しかし食べ物(飲み物)を粗末にしない心意気は立派立派。
それでこそ商売人というものです。
・・・まあ商売人はしょーもない事で意地張ったりしませんが。


★範馬刃牙

バキシリーズはアライjr編で止まったまんまの俺が来ましたよ。
野人とか出て来ていますけど、話の構図がよく判りません。
バトる相手が大好きって、花山は乙女座の御大将ですか?


★ギャンブルフィッシュ

ストーリーの前後関係なんてさっぱり判らないけど、この漫画からは強い素敵オーラを感じますね。
登場人物の服装や台詞回し、所作の一つに至るまで良い意味での少年漫画臭が漂っています。
"アビダニおじさん"には2分間程のたうちながら笑わせてもらいました。
これコミック買おうかなあ。


★ナンバMG5

うはは。今でも特攻服ってあるんですか?
キングがどうとか、色々な面でギャグ入ってますね〜。


★聖闘士星矢 冥王神話

うおう、いまや星矢もチャンピオンでやってるご時世なんですか。
全体的なタッチは車田先生の雰囲気を上手く引き継いでますけど、顔がかつての星矢同人誌っぽいかな。
良い意味で80年代テイスト。


★サナギさん

ああ、こういう何も考えずに読める漫画いいですね〜。
GWなんてシラネーヨ。
鯉のぼりのお母さんの話はある意味怖いなw
こういう微妙な毒素がまたこの漫画に魅力を与えているのも知れません。
絵も味があって、これは結構好きかも。


★ドカベン スーパースターズ編

実は野球のルールをよく知らないのですが(汗)
どんな玉を投げてくるか?サインの意味は?という駆け引き的な部分は楽しめました。
なるほど、勝負を避けられると言うのは、相手の実力を認めているからこそとも言える訳ですね。


★弱虫ペダル

ガンプラ(に限らず模型全般)歴14年の僕に言わせますと、ガンプラは基本的に絶版が無いに等しい上に取扱店も多いので、いつでもどこでも買えますから。
だからわざわざアキバで買う様なものでも無い気が。
模型始めた頃はガンプラのストック積んだけど、最近はお店が押入れと思って必要分しか買わない事にしてます。
バンダイの安定供給ぶりにはただただ感心。
しかし鳴子は最近珍しい熱血キャラぶりですね。


★D-ZOIC

ちょwww
これの作者って特攻の拓描いてた人ですよね。
また随分雰囲気の違う作品にチャレンジしたものだ・・・。

途中から読んだので話の内容は例の如くさっぱりですけど、壮大な世界観は魅力的。
これも前シリーズから単行本買ってみようかな。


★PUNISHER

看板娘は好きで読んでました。
相変わらずアクションにキレがありますね。カッツの連れている生物が敏行に似ているのはなんだか懐かしい気分にさせてくれます。
でも今度の作品はギャグじゃないんですね。


★みつどもえ

諸君私は杉崎が(以下略)
長女の阿呆な煽りで簡単に火病を起こす杉崎が素敵過ぎる。
真性のバカだ。
でも、それがいい。
この漫画の魅力の50%は杉崎にあります。
異論反論は一切却下します。


★ANGEL VOICE

何処かで見たような絵柄です。
それはともかく美浜の戦術は極めて常套手段。
優位に立っているのにわざわざ危険を冒す必要なんかありません。
でも、漫画じゃそういうクレバーな戦法は嫌われるんですよね。


★覇道

最近「情けは人のためならず」を、"情けをかけると相手の為にはならない"と勘違いしている人が多いらしいけど、この漫画も思いっきりそう。日本語の乱れは深刻です。

それにしても、
「――俺ヤギサワ治外法権 そこんとこ――ヨロシク」
とか、訳わかんねぇ迷台詞はワロタ。
日本語は乱れているけど、乱れ方に一種独特のセンスを感じます。


★ストライプブルー

ネット上での評判は知っていましたが、実際読んでみるととにかく人間関係が複雑。
これはしばらく続けて読まないと整理できません。


★LOOK UP!

絵に癖があるけど、結構真摯な姿勢で描かれたサッカー漫画だと感じました。
ヨッパライのおっさんと女子高生2人組は一体どいう役所なのか気になります。


★悪徒 ACT

これはまたカオスな漫画だことで・・・。
変身ヒーローもの?
ツインテでボクッ娘なのに全く萌えとはベクトルの違う針塚はインパクト強し。
変な勢いはあるなあ。


★マイティハート

OHPパワーワロタ。
ナッシングパンティワロタ。
怪人八門遁甲陣ワロタ。
こういう頭の悪いギャグは結構好きです。


★Damons

ベッケル博士のメカが80年代前半期のスタジオぬえ臭がして懐かしい。
マシンガンやら殺虫剤やら仕込み武器満載なのが面白いです。もっと色々な仕掛けを見たかった気も。


★24のひとみ

これまた80年代ぽい絵柄ですねえ。
それも、バブル期だった80年代後半から90年代極初期の雰囲気。
オチよりも随所に散りばめられた小ネタが楽しいです。


★鉄鍋のジャン!R 頂上作戦

ありふれた素材でもって、複雑で手の込んだものと同等の物が作れたらそりゃもう、勝負は明らかでしょう。
しかし最近は執事ネタが多いですね。
わがままなお嬢様のお世話、してみたい気もしますが(笑)


★ヤンキーフィギュア

校長強すぎww
棒の上を走ってくるのにはワロタ。
しかし学校にフィギュア(さくら)持って来てたら変な噂が立つと思うんですがね。
フィギュアは普段は押入れにしまってて、たまに取り出してハアハアするのがいいんです。


★現代怪奇絵巻

ぜんぜん怪奇じゃないだろうw
リストラされた虫の天ぷらの話だけど、うちの地元では闘牛に負けてリストラされた牛は焼肉になるらしいです。
オリジナルポカリはちよっとやってみたいかも。




久しぶりに雑誌読んだなあ。
少年誌なのに広告が自動車免許合宿だったりして、対象は明らかにヤング層な雰囲気。
連載作品も明らかに高校生以上向けっぽいし。
なんだかんだ言いつつ気になる漫画もいろいろあったので、定期購読してもいいかな?
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2008年04月27日

みつどもえ 4巻 桜井のりお 感想

みつどもえ 4 (4) (少年チャンピオン・コミックス)
桜井 のりお
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杉崎の出番が増えてとても嬉しい。



諸君 私は杉崎が好きだ

諸君 私は杉崎が大好きだ


傲慢さが好きだ

嫌味さが好きだ

煽り耐性の低さが好きだ

盗撮癖が好きだ

微妙な発育加減が好きだ

人を見下した目付きが好きだ

紐パンが好きだ

罵倒が好きだ

小物ぶりが好きだ


教室で 体育館で

校庭で プールで

家庭科室で 保健室で

職員室で 境内で

更衣室で 女子トイレで

 
この地上で行われるありとあらゆる杉崎の行動が大好きだ


スカートをめくった千葉へのミドルキックが轟音と共にミゾオチに決まるのが好きだ

中高度で振り回されたつま先で急所を鋭く抉られた時など心がおどる


杉崎の操る携帯のカメラが長女の恥ずかしい写真を盗撮するのが好きだ

怒号を上げて携帯を奪いに来た長女を見え透いた嘘でごまかして更に罠に嵌める時など胸がすく様な気持ちだった


妙にエロい下着ばかり色々持っているのが好きだ

千葉の履いた直後の生パンを長女に履かされた様など感動すら覚える


痴女の長女をあらん限りの罵詈雑言で吊るし上げていく様などはもうたまらない

文句を言う友人達を財力で無理矢理従わせようとする人間性の薄っぺらさも最高だ


横向きカットで描かれた際の胸部のフラット加減など絶頂すら覚える


杉崎に滅茶苦茶にされるのが好きだ

杉崎に押し倒された龍太が実の弟とは言えとてもとても羨ましいものだ


宮下のに変態連中と同一視されているのが好きだ

長女をちよっとかわいそうに思って世話を焼いたら愛が深くて憎しみに変わっているなどと勘違いされるのは屈辱の極みだ


諸君 私は杉崎を地獄の様な杉崎を望んでいる

諸君 私に付き従う大隊戦友諸君

君達は一体何を望んでいる?


ツンデレの杉崎を望むか?

情け容赦のないドSな杉崎を望むか?

悪口雑言の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な杉崎を望むか?



『杉崎! 杉崎! 杉崎!』



よろしい ならばみっくみくだ





杉崎原理主義者のたわごとでした。


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2008年04月26日

覇記 1〜3話 感想

くろやぎさんによるweb長編漫画覇記の感想です。


大規模な天変地異で文明が崩壊した日本。

いかなる理由かは現時点では不明ですが、外国との連絡も完全に断絶されてしまったこの国で、かつての政府に成り代わって日本各地に台頭し始めたのが「学園」。
「学園」は、文明崩壊後の日本の覇権を巡り熾烈な闘争を繰り広げる・・・。
というのが基本設定。


1〜3話は崩壊後の世界における学園の位置付け、そして主人公である高尾の人となりを描く導入編という感じ。
ストーリー的には、学園間の権謀術数に巻き込まれた高尾が、裏切り者の汚名を着せられて学園を追われるまで。
これから彼が辿る数奇な運命を期待させて、導入部としてはかなりいい感じ。

「戦死こそ学兵の本望なれば」

などのちよっと自己陶酔ぽいキャプションが若干気になりますが、命の価値が現代に比べて格段に軽い時代の物語である事を考えれば、どうせ死ぬなら・・・という意味で解釈できなくもありません。
某チャンバラ漫画のノリっぽくて、これはこれで興味深いですし。


何だかんだで面白いので、継続感想書きます。
現在も連載中で、バックナンバーもとんでもない数になってて読み応え充分・・・かな?



覇記感想まとめ


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2008年04月25日

AQUA 2巻 天野こずえ 感想

AQUA 2 (2) (BLADE COMICS)
天野 こずえ
490192690X



この巻から暁が登場。
初登場時の暁は・・・ああ、あんまり変わらねえなww

しかし灯里と初対面でいきなりもみあげ引っ張るとは、いくら灯里が親しみ易い人柄とは言え思い切ったものです。
灯里たちが浮島に行く話(AQUAでは最終話)ではこれまた初対面の藍華をガチャペン呼ばわりしていましたが、どこまで不躾なんだ。
しかしこの不躾さが不快にならないところが暁という男の魅力でもある訳です。

ちなみに、藍華と並ぶと黒髪と目付きのせいで、何となく兄弟に見えるから恐ろしいですね。
これだけ見ていると、後に灯里と微妙な親しさになる男とは予想できませぬ・・・。

あと、夜光鈴屋さんのおっちゃんの顔と喋り方がどう見てもウッディ。
もしエニックス御家騒動が起きなくて、AQUAというタイトルのまま連載が続いていたら、ウッディというキャラは登場しないか、もしくは全く別の容姿と喋り方だったかもしれません。
ある意味、移籍騒動で一番恩恵を受けたキャラかも。


巻末収録の読みきり作品「オセロゲーム」は、現代の高校を舞台にした恋愛もの。
物事を白黒はっきりさせないと落ち着かないヒロインの由香と、すっとぼけた少年黒沢の微妙な距離感が初々しいですね。
「オセロゲーム」はまさにこの作品にぴったりのタイトル。
白か黒かとの攻防の末、最後は一気に大逆転。これはやられた。

黒沢の「キミの事が大好きでしょうがない自分が好き」と言う台詞は結構インパクト強いですが、僕も完全同意。
自己愛上等。自分を愛せない奴に他人は愛せない。
こういう事を言うと、それはただの自己満足だ、偽善だと言われそうですが、結果として幸せな人が一人でも増えるなら偽善だろうと何だろうと問題無いです。

黒沢君は良い恋が出来るタイプの人と見た。


AQUA(完結)感想
1巻2巻

ARIA(完結)感想
1巻2巻3巻4巻
5巻6巻7巻8巻
9巻10巻11巻12巻




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侵蝕プラトニック きづきあきら 感想

侵蝕プラトニック (ガムコミックスプラス)
きづき あきら
4847035690




この作品は冷たく厳しい。

この作品は冷たく厳しいからこそ、一片の優しさの本当の温もりを伝えてくれる。


はい、僕にとっては初きづき作品です。
どうやら以前執筆していたものの、版元の倒産によってお蔵入りしていた作品を集めたものみたいですね。
正直、最初に収録されている「シロクロ」を読んだ時には、そのあまりに個性的な作画クオリティに著しく不安を感じたのですが、それ以外の作品は切り絵調の主線とベタを効果的に使った作風で、個人的には結構好み。
でも、どうも描いた時期は「シロクロ」の方が新しい?


全体を通して感じるのは、一つの作品の中にものすごく突き放した視線と、その反対で優しさに満ちた視線が混在している傾向がある事。一見すると鬱シナリオなんだけど、必ず救いが込められているのが特徴です。
悲しい結末を知ったから、それを糧としてより強く、そして優しくなれる。
そんな物語。

割と全体的に静かなトーンで淡々と描かれているので、読んでいる途中は気付かなかったけど、これは作品そのものがある意味ツンデレとも言えますね。

あまり多くを語るべきではないと思うので感想は短めですが、僕的評価は極めて高いです。
「SWEET SCRAP」と「ココロ・SOS」は泣けた。
漫画で泣いたの久しぶりです。

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2008年04月24日

蒼天航路 2巻 李学仁 王欣太 感想

蒼天航路 (2) (モーニングKC (435))
李 学仁 王欣太
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帝を誑かし、権力をほしい侭にする十常侍。そしてその首魁たる張譲。
水晶という女性を巡って、曹操と張譲に生まれる並々ならぬ因縁。

この展開は本作品オリジナルですが、後の十常侍との因縁、そして橋玄との出会いと言う方向に物語を牽引させる上でなかなか効果的ではないかと感じます。
また、演戯では冷血漢扱いされている曹操を、血の通った人間として描くという意味もあるでしょう。

ただ、橋玄との出会いで少年期編は一段落となるのですが、張譲の追撃がどうなったのか、また張譲に背いて曹操を放免した橋玄がどうなったのか等、多少引っかかる部分もなきにしろあらず。
やはり祖父の政治力に守られたのでしょうか。


後半は青年になった曹操が、洛陽北部尉として鬼の様な厳格さで任に励む話。
相手が朝臣であろうと罪は罪、一片の容赦も無いその姿は、まさに自らが天であり法であると言わんばかりです。
十常侍蹇碩の叔父蹇朔を打ち殺すエピソードなどは、最早確信犯としか思えない。
蹇朔の死を聞かされた時の、なんともすがすがしい顔での

「な ら ば よ し !」

発言なんて、これがどういう因果を生むか計算ずくの証拠としか思えません。
更にその疑惑を決定付けるのが、党錮の禁を蒸し返すが如くに、首謀者陳蕃の縁故の者を捜索する行為。
これは完全に十常侍に対する宣戦布告ですよね。
なるほど、水晶を巡っての因縁がここに繋がってくるのか。


まだまだ三国志と聞いてイメージするスケールの大きな展開は無く、曹操以外の著名な英雄も袁紹が数ページ登場したのみ。少年期、青年期の描写が必要なのは理解しますが、やや盛り上がりに欠けます。
そろそろ本格的に国が乱れ始めて欲しいところ。

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posted by 黒猫 at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする